カラーの前日、シャンプーはする?しない?美容院に行く前の準備

美容師 中村一成
銀座の美容室LUJU代表・美容師15年目
2026年10月12日 公開
シャンプー台で、よく泡立てたシャンプーで髪と地肌を洗っている様子
前日の夜は、いつもどおりに。爪を立てず、指の腹で洗います

カラーの前日は、いつもどおりシャンプーをして大丈夫です。ヘアカラーのメーカーも、「なるべく前日までに洗髪し、そのあとは整髪料を控える」ことを勧めています。

気をつけたいのは、洗うかどうかよりも、洗い方と当日の過ごし方です。この記事では、前日と当日の準備、しみやすい方が気をつけたいこと、トリートメントやオイルはつけていいのかを、メーカーと日本ヘアカラー工業会の資料をもとにまとめました。白髪染めでも、おしゃれ染めでも、考え方は同じです。

この記事の要点

  1. 前日の夜は、いつもどおりシャンプーをしてかまいません。メーカーは「なるべく前日までに洗髪」を勧めています
  2. 当日は、整髪料をつけずに行くのが理想です。朝に洗うなら、こすらず、しっかり乾かしてから
  3. 頭皮に傷や湿疹があるとき、体調がすぐれないときは、洗い方で調整せず、染める日を変える相談をしてください

01カラーの前日のシャンプーは、していい

「カラーの前は洗わないほうがいい」と聞いて、前日から我慢している方がいます。そこまでしなくて大丈夫です。

ホーユーは、お客様相談のQ&Aで、なるべく前日までに洗髪して、それ以降は整髪料を控えることが望ましいとしています。日本ヘアカラー工業会も、染める前の準備として、髪がとくに汚れているとき、整髪料を多めにつけているとき、カラースプレーなどの一時染毛料がついているときは、洗い流すように案内しています。

つまり、資料がそろって言っているのは「汚れや整髪料をためたまま染めない」ことと、「洗うなら直前より前日」ということです。前日の夜に洗うのは、どちらにも合っています。

いつシャンプーひとこと
前日の夜いつもどおりでよい爪を立てず、指の腹で。洗ったあとは整髪料をひかえます
当日の朝洗わなくてよい寝ぐせは水で直す程度に。整髪料はつけずに行くのが理想です
当日、どうしても洗いたいやさしく、短くこすらない。しっかり乾かす。できれば染めるまで時間をあけます
2日以上あいている前日に洗っておく整髪料や汚れが多いと、染まりに影響することがあります
ホーユーお客様相談室のQ&A、日本ヘアカラー工業会「ヘアカラーリングABC」、花王のQ&Aをもとに作成

02「洗わないほうがいい」と言われる理由

「洗わないで」と言われるのは、前日の話ではなく、染める直前の話です。理由は2つあります。

1. 洗ったばかりの地肌は、守りがうすい

頭皮は、自分の皮脂でうすくおおわれています。花王の研究によると、洗髪で落ちた皮脂は、およそ1日かけて頭皮に広がり、そのあと髪に移っていきます。前日の夜に洗っておけば、翌日には地肌に皮脂が広がっているころです。

海外のサロン向けカラー剤のメーカー、ウエラも、頭皮の自然な油分はカラーのあいだ地肌を守る助けになるとして、当日の洗髪は避け、皮脂の多い方は12〜24時間前、ふつう〜乾きやすい髪の方は48時間ほど前に洗うことを目安にあげています。あわせて、べたついた髪も、洗いたての髪も、どちらも避けるのがよい、としています。

2. 洗うときに、地肌に小さな傷ができやすい

ホーユーも日本ヘアカラー工業会も、染める前に洗う場合は「頭皮を傷つけないように」と書いています。工業会は、頭や顔に傷があるときは染毛剤を使わないよう注意しています。ごしごし洗ったり、爪を立てたりして、染める直前に地肌を傷めないことが大切です。ホーユーは、整髪料を多く使っていて洗う必要があるときは、洗ってから時間をおいて染めるように案内しています。

シャンプー台で、手のひらにとった泡をお客様の髪になじませる前の様子
前日は、ごしごしこすらないこと。地肌に小さな傷をつくらないためです

反対に、何日も洗わずに行くのもおすすめしません。少しの汚れや整髪料なら染まりに影響しないとされていますが、ワックスやオイルが多いと、染まりが悪くなることがあります。

03前日と当日の準備

  1. 前日の夜:いつもどおり洗うぬるめのお湯で地肌まで流し、指の腹で洗います。ブラシでこする、爪を立てる、は前日はお休みに。
  2. 前日の夜:しっかり乾かす地肌から乾かします。濡れたまま寝ると、朝に洗い直したくなる原因になります。
  3. 当日の朝:整髪料はつけないワックス、スプレー、オイルはひかえます。寝ぐせは、水で湿らせて乾かす程度に。
  4. 当日:頭皮をかかない・こすらないかゆくても、かきこわさないこと。顔そりも、当日はさけます。
  5. 美容室で:気になることを伝えるしみやすい、頭皮に赤みがある、前に染めたあとかゆくなった、などは染める前に伝えてください。

汗をかいた日、運動のあとは?

日本ヘアカラー工業会は、染める前に髪を濡らすことを避けるよう注意しています。汗やしずくで薬液がたれて、目に入るおそれがあるためです。ジムや外まわりのあとにそのまま染める予定なら、タオルで汗をふき、髪を乾かしてから向かってください。気になるときは、美容室に着いてから相談するのが確実です。

当日の朝、どうしても洗いたいとき

朝に洗う習慣の方、前の晩に洗えなかった方は、無理に我慢しなくてかまいません。そのかわり、こすらずに泡でやさしく洗い、よくすすぎ、根元までしっかり乾かしてください。花王は、直前にシャンプーする場合はきちんと髪を乾かしてから染めること、濡れていると液がたれたり染まりが悪くなったりすることがある、としています。

04前日のトリートメント・オイル・整髪料はつけていい?

「前日にトリートメントをすると、色が入りにくくなる?」も、よく調べられていることです。メーカーの資料で、はっきり書かれているのは整髪料についてです。

つけるもの前日の夜当日
洗い流すトリートメント・コンディショナーいつもどおりでよい。毛先を中心に、よくすすぐ―
洗い流さないトリートメント・ヘアオイル毛先に少量までつけない。つけるなら毛先にごく少量
ワックス・スプレーなどの整髪料洗ったあとはつけないつけない。たくさんつけたときは、美容室で伝える
白髪かくし(マスカラ・スプレー・パウダー)洗って落としておくつけたら、美容室で伝える
整髪料・一時染毛料については、ホーユー・花王・日本ヘアカラー工業会の資料から。トリートメントとオイルは、同じ考え方(油分を根元にためない)で整理しました

花王は、スタイリング剤がたくさんついていると染まりが悪くなる場合があるので、なるべくついていない状態で染めることを勧めています。ホーユーも、ワックスや油分の多い整髪料を多量に使ったときは、洗ってから染めるよう案内しています。

生え際や分け目の白髪をマスカラやスプレーでかくしている方は、来店の日もつけて来てかまいません。ただ、ついたままだと染まり方に影響することがあるので、どこにつけたかを教えてください。美容室で先に流してから染めることもあります。

05洗い方より先に、染める日を見直したほうがいいとき

前日に洗うか洗わないかで調整できるのは、ほんの少しの差です。次のようなときは、洗い方を工夫するより、染める日そのものを相談してください。

染める前に、美容室か皮膚科に相談を

  • 頭・顔・首すじに、傷やはれもの、湿疹がある
  • これまでに、ヘアカラーでかゆみ・赤み・腫れが出たことがある
  • 病気の最中や治りかけ、生理中、妊娠中で、肌が敏感になっている
  • 顔そりをした直後である

これらは、日本ヘアカラー工業会が酸化染毛剤(白髪染め・おしゃれ染め)の使用上の注意としてあげている内容です。かぶれたことがある方は、染めずに皮膚科で相談してください。

「前に染めたとき、しみた」と「染めたあと、かゆくなった・赤くなった」は、別のことです。しみるのは、その日の地肌の状態や薬剤の刺激によることが多く、塗り方や準備で変えられる部分があります。かゆみや赤み、腫れが出た場合はアレルギーの可能性があり、洗い方では防げません。くわしくは白髪染めがしみるときの記事と、パッチテストのやり方をご覧ください。

06LUJUで染める日のこと

LUJUで染める日も、準備はここまでに書いたとおりで十分です。朝に洗ってきた、整髪料や白髪かくしをつけている、というときは、カウンセリングで教えてください。

美容師の中村一成が、指で頭皮をほぐしている様子
地肌の様子は日によって変わります。気になることは、染める前に伝えてください

染める前には、マイクロスコープで頭皮を拡大した写真を見ながら、その日の地肌をいっしょに確認します。赤みや傷がある日は、無理に染めない提案もしています。

塗り方は、根元を地肌から約0.1mm浮かせて塗る「ゼロテク」です。ハケを地肌に当てないので、地肌に薬剤がつきにくく、しみやすい方でも受けやすい塗り方です。施術中にしみたら、その場で止めて流し、地肌を見てから続けるかを決めます。

ふつうの塗り方は地肌に薬剤がつき、ゼロテクは地肌から約0.1mm浮かせて根元ぎりぎりに塗る図
根元を、地肌から約0.1mm浮かせて塗ります
窓ぎわの席で、中村一成がお客様に説明している様子はじめての方におすすめ

このページで紹介した白髪染め

LUJUメインコース

  • 約2時間
  • 銀座駅 徒歩2分
  • 完全予約制・半個室

このコースでやること

  1. ゼロテク地肌につけない
  2. カット骨格に合わせて
  3. ララピール待ち時間に肌まで
初回
30%OFF
21,800円(税別)通常 31,000円(税別)
コースの流れと口コミを見るLINEで空き時間を見る

LINE予約は24時間受付・電話不要

07よくある質問

カラーの前日、シャンプーをしないほうが染まりやすいですか?

いいえ。メーカーは、少しの汚れなら染まりに影響しないとしたうえで、なるべく前日までに洗っておくことを勧めています。整髪料や汚れが多いと、かえって染まりが悪くなることがあります。

前日にシャンプーしていません。そのまま美容院に行っていいですか?

かまいません。少しの汚れや整髪料であれば、染まり方に影響しないとされています。整髪料を多くつけているときは、来店のときに伝えてください。出かける直前に、急いで洗う必要はありません。

当日の朝にシャンプーをしてしまいました。予約は変えたほうがいいですか?

変えなくて大丈夫です。髪がしっかり乾いていれば染められます。しみやすい方は、朝に洗ったことを美容師に伝えてください。

白髪染めの前日に、コンディショナーやトリートメントはしていいですか?

洗い流すタイプは、いつもどおり使ってかまいません。毛先を中心につけ、よくすすいでください。洗い流さないオイルやミルクは、根元をさけて毛先に少量までにしておくと安心です。

染めた日の夜は、シャンプーしていいですか?

美容室で染めた場合は、薬剤をしっかり流してから仕上げています。その日の夜の洗い方は、担当の美容師に聞いてください。カラースプレーなどの一時的な白髪かくしは、寝具を汚さないよう、その日のうちに洗い流すようメーカーが案内しています。

シャンプー台で髪を洗っている様子

LUJU 銀座

白髪染めの日を、
肌まで整う日に。

地肌につけない白髪染めと、
待ち時間のララピール。
初回 21,800円(税別)・約2時間

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美容師 中村一成

この記事を書いた人

中村一成

銀座の美容室LUJU代表・美容師15年目

銀座の美容室LUJU(ルジュ)代表。美容師15年目で、これまで1万人以上の髪と顔に触れてきました。髪と肌を一緒に見る美容師として、地肌を守る白髪染めと、肌を育てるケアを続けています。Instagramのフォロワーは16.5万人。『美ST』2025年3月号に掲載。

Instagramを見る(@nakamura_luju_wellaging)

参考にした資料

  1. ホーユー お客様相談室 よくあるご質問「商品の使い方」
    https://www.hoyu.co.jp/customer/faq-usage/
  2. 日本ヘアカラー工業会「ヘアカラーリングABC 染毛前の準備」
    https://www.jhcia.org/haircolor-abc/master_3.html
  3. 日本ヘアカラー工業会「酸化染毛剤の使用上の注意事項」
    https://www.jhcia.org/haircolor-abc/caution.html
  4. 花王 ヘアケアサイト「頭皮の皮脂の挙動とトラブル」
    https://www.kao.com/jp/haircare/scalp/5-3/
  5. 花王 製品Q&A「スタイリングした髪に、そのままヘアカラーを使ってもきちんと染まるの?」
    https://www.kao.com/jp/qa/detail/24014/
  6. Wella Professionals「Should I Wash My Hair Before Coloring It?」
    https://www.wella.com/professional/en-DK/blog/hair-colour/should-i-wash-my-hair-before-coloring-it