白髪染めを続けると黒くなる?髪が暗くなる理由と明るさの戻し方
2026年10月23日 公開

白髪染めを続けると髪が暗く、黒っぽくなっていくのは、ヘアカラーの色素が髪の中にたまっていくからです。花王の資料では、ヘアカラー(酸化染毛剤)の色素は髪の中で大きな分子になって発色し、次のヘアカラーやブリーチでも脱色されにくいので、染めるたびに蓄積するとされています。とくに暗めの色を毎回全体に重ねると、不自然に黒っぽい色になっていくことがあります。
「いつもと同じ色なのに、毛先だけ重たく見える」「明るくしたいのに、明るくならない」という声は、白髪染めを何年か続けた方からよく聞かれます。この記事では、花王と日本ヘアカラー工業会の資料をもとに、暗くなる理由と、明るさを取り戻すための考え方を、銀座の美容師の立場でまとめました。
この記事の要点
- ヘアカラーの色素は、次のヘアカラーやブリーチでも脱色されにくく、染めるたびに髪にたまる。暗めの色(白髪用の5・6番など)は色素が多いので、とくに黒っぽくなりやすい
- 毎回全体を染めると、毛先ほど何回分もの色が重なる。根元の伸びた部分だけを染めて、全体はときどきにするのが基本
- 暗くなりすぎたら、いつもより1番明るい色に。1回で大きく明るくしようとするとムラになる。黒染め・ヘアマニキュア・ヘナを使っていたら、美容室で必ず伝える
01白髪染めを続けると黒くなる理由:色素が髪の中にたまる
美容室の白髪染めも、市販の白髪染めも、多くは「酸化染毛剤」です。花王によると、酸化染毛剤は、髪がもともと持っている色素(メラニン)を脱色しながら、同時に染料を発色させます。髪の中にしみ込んだ染料のもとが、2剤の力で結びついて大きな分子になり、色が出ます。大きくなった分子は洗っても流れ出にくいので、色が長くもちます。
この「流れ出にくい」が、続けて染めたときには逆に働きます。花王は、繰り返し染めると、髪のメラニンは脱色されるのに、前に染めたヘアカラーの染料はあまり脱色されない、と説明しています。つまり、染めるたびに地毛の色は少しずつ明るくなり、ヘアカラーの色素は少しずつたまっていく。たまった色素が多くなるほど、髪は暗く、重たく見えます。
| メラニン(地毛の色) | ヘアカラーの色素 | |
|---|---|---|
| 染めるたびに | 脱色されて、少しずつ明るくなる | あまり脱色されず、たまっていく |
| 根元(新しく生えた髪) | まだ脱色されていない | まだ入っていない |
| 毛先(何度も染めた髪) | かなり脱色されている | 何回分も重なっている |
暗めの色ほど、黒っぽくなりやすい
花王の資料では、暗めの色(白髪用の5・6番や、髪色を戻すための黒)は色素の量が多いので、繰り返し染めると髪に色素がたまり、不自然に黒っぽい色になっていくことがある、とされています。白髪をしっかり隠したくて暗めの色を選び、それを毎回全体に塗っている方ほど、数年で「黒くなった」と感じやすいということです。
「ブラウンを選んでいるのに黒くなる」という方も、しくみは同じです。ブラウンの色素も、重なれば重なるほど濃くなります。色の名前より、明るさの番号と、どこに何回重ねているかのほうが、仕上がりを左右します。
02毎回全体を染めると、毛先ほど重くなる
髪は1か月に約1〜1.5cm伸びます(ホーユー)。肩につく長さの髪なら、毛先は何年も前に生えた髪です。毎回全体を染めていると、根元は1回分、毛先は何十回分もの色が重なっていきます。花王は、同じ色に見えても、根元から毛先までこれまでの履歴が違うので、明るさを大きく変えるときは注意が必要だとしています。
さらに、花王によると、髪の傷みが増えると色素が洗髪のときに流れ出やすくなります。毛先は「色が重なって暗い」のに「傷んで色が抜けやすい」という、両方が起こる場所です。毛先がくすんだり、まだらに見えたりするのは、このためです。色落ちのしくみは白髪染めの色落ちの記事にまとめています。
対策の基本は「根元だけ染める」
花王は、こうしたことを避けるために、根元の新しく伸びた部分をねらって染める部分染め(リタッチ)が有効だとしています。1か月以内に染めるときは、伸びた部分や白髪の気になる部分だけを染め、ときどき全体を染めて色を整える、というのが基本の考え方です。毛先に薬が重なる回数が減るので、暗くなるのも、傷みが進むのも、ゆっくりになります。くわしくは白髪染めのリタッチの記事で説明しています。

03暗くなりすぎたときの、明るさの戻し方
- いつもより1番明るい色にする花王は、髪が暗くなりすぎたと感じたら、いつも使っている色より1番明るい色を使って、明るさを調節するようすすめています。いきなり何番も上げないことがポイントです。
- 明るさは、今の髪色の±1番以内で花王によると、繰り返し染めたときの段差による色ムラを避けるには、今の髪色の±1番以内の明るさを選ぶのが目安です。明るくしたいときは、髪色を見ながら少しずつ変えていきます。
- 1回で全体を明るくしようとしないヘアカラーの色素は、ヘアカラーやブリーチで脱色されにくいので、1回で全体を明るくしようとするとムラになります(花王)。新しく伸びた根元は明るくなり、色がたまった毛先は暗いまま、という「逆プリン」と呼ばれる状態になりやすいためです。
- 根元から、時間をかけて入れ替える現実的なのは、これから伸びてくる根元を、少し明るめの色で染めていくことです。毛先の暗い部分は、カットで少しずつ短くしながら入れ替えていきます。数か月単位で考えると、ムラが出にくく、髪への負担も少なくすみます。
明るめの白髪染めの進め方は、明るい白髪染めの記事に、白髪が目立ちにくい明るさや色の考え方は、白髪が目立たないカラーの記事にまとめています。
黒染め・ヘアマニキュア・ヘナは、とくに抜けにくい
花王は、黒染めをしていると、次のヘアカラーで色見本どおりには染まらない、としています。ヘアカラー由来の色素の量が多く、ヘアカラーやブリーチでは脱色しにくいからです。ヘアマニキュアやヘナの色も、髪に残って次の染まり方に影響します。日本ヘアカラー工業会は、ヘアマニキュアのあとにヘアカラーをするときは、3週間〜1か月ほどあけるとよいとしています。これらを使っていた方は、美容室で必ず伝えてください。
04美容室で相談するとき。LUJUの染め方
「暗くなってきたので明るくしたい」と美容室で相談するときは、いつごろから毎回全体を染めているか、最近使った色(番号が分かれば番号も)、黒染め・ヘアマニキュア・ヘナを使ったことがあるか、を伝えてください。根元と毛先で、どれだけ履歴が違うかを考える手がかりになります。
LUJUでは、カウンセリングでマイクロスコープで頭皮を拡大し、その日の地肌と髪の根元をいっしょに見てから染め方を決めます。白髪染めは、根元を地肌から約0.1mm浮かせて塗る「ゼロテク」で、ハケを地肌に当てずに、根元のぎりぎりまで塗ります。地肌に薬剤がつきにくいので、しみやすい方でも受けやすく、根元から染まります。根元をきちんと染められると、毛先まで毎回同じ薬を重ねなくてすみます。施術中にしみたら、その場で止めて流し、地肌を見てから続けるか決めます。

LUJUのメインコースは、白髪染め(ゼロテクフルカラー)と骨格似合わせカット、カラーの待ち時間に行う顔のケア(ララピール)を合わせた約2時間のコースです。染め方は、地肌につけずに塗る白髪染め、ブリーチしない白髪ぼかし、ブリーチしない透明感カラーの3つから、カウンセリングで選びます。暗くなった髪を、白髪をなじませながら少しずつ明るくしていきたい方も、まずはご相談ください。染めたあとにかゆみ・赤み・腫れが出たことがある方は、ゼロテクでも染めません。まず皮膚科で相談してください。
はじめての方におすすめこのページで紹介した白髪染め
LUJUメインコース
このコースでやること
ゼロテク地肌につけない
カット骨格に合わせて
ララピール待ち時間に肌まで
30%OFF21,800円(税別)通常 31,000円(税別)
LINE予約は24時間受付・電話不要
ブリーチを使わず、白髪をなじませる染め方も選べます。値段は同じです。ノーメイクカラーを見る →
【初回限定】カラーエステコース
ぐっさんさん
来店年数/2ヶ月
来店回数/4回
はじめての来店でカラーエステコースをお願いしました。
白髪染めを繰り返し、白髪がどんどん目立っていく中で、たまたま目に留まった中村さんのインスタを見て、お願いしたい!と思いました。
地肌につかないよう根元はふわっと塗っているのにしっかり染まっていることに驚きです。
これまで地肌にも塗っていたのに、翌日には白髪が目立っていたので、今までのはなんだったの?って感じです。
【初回限定】カラーエステコース
K.Mさん
来店年数/5ヶ月
来店回数/5回
初めて来店し、カラーエステコースをお願いしました。
自分に似合う髪型を提案していただき、頭皮の状態も丁寧に説明してくださり、頭皮にカラー剤が付かない高度なテクニックがいる白髪染を初めて体験し、仕上がりにとても満足しました。
エステカラー(地肌ケアカラー)+カット
F.Cさん
来店年数/2年11ヶ月
来店回数/53回
頻繁に来店しているお客様のレビュー
月に一度、カラーとカットで伺っています。
50代になり、髪型に悩むのはもちろんのこと白髪の悩みは中々解消されません。
ネット広告で頻繁に流れてくるカラートリートメントなど利用しましたが、私には合わず諦めていました。
(中略)
白髪は消えませんが仕組みを知り、今後どうしていったらいいか相談しながらキレイに仕上げていただいています。
05よくある質問
白髪染めで、頭皮や肌が黒くなることはありますか?
染めたときに薬が肌につくと、肌のごく表面が染まることがあります。日本ヘアカラー工業会は、入浴や洗髪を数回するうちにほとんど落ちるので、無理にこすらないよう呼びかけています。落とし方は白髪染めが肌についたときの記事にまとめています。赤み・かゆみ・腫れがあるときは、色の問題ではなく、皮膚科で相談してください。
暗くなった髪を、1回で明るくできますか?
ヘアカラーの色素は、ヘアカラーやブリーチで脱色されにくいので、1回で全体を明るくしようとするとムラになりやすいと花王は説明しています。根元から少しずつ明るくし、毛先はカットで入れ替えていくのが、ムラの出にくい方法です。
白髪用の明るい色にすれば、黒くなりませんか?
明るめの色は色素の量が少ないので、暗めの色より黒っぽくなりにくくなります。ただ、白髪が多いほど明るめに仕上がるので、白髪の隠れ方は暗めの色より控えめになります(花王)。どこまで白髪を隠したいかと、どのくらいの明るさにしたいかを、両方考えて選んでください。
全体を染めるのは、どのくらいの間隔がいいですか?
決まった回数はありません。花王は、1か月以内の間隔で染めるときは伸びた部分や気になる部分だけを染め、ときどき全体を染めて色を整えるようすすめています。毛先の色や傷みを見ながら、全体染めの回数を減らしていくのが基本です。どんな場合も、ヘアカラーの間隔は最低1週間以上あけてください。

参考にした資料
- 花王 ヘアケアサイト「明るさと色味を選ぶ/白髪を目立たなくする」
https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/11-2/ - 花王 ヘアケアサイト「明るさを選ぶ/黒髪の色を変える」
https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/11-3/ - 花王 ヘアケアサイト「ヘアカラー(酸化染毛剤)による髪色変化」
https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/11-5/ - 花王 ヘアケアサイト「カラーリング剤」「カラーリングのQ&A」
https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/11-7/ - 日本ヘアカラー工業会「一般の方からのよくあるご質問」
https://www.jhcia.org/general_faq.html - ホーユー お客様相談室「よくあるご質問(色や仕上がり)」
https://www.hoyu.co.jp/customer/faq-finish/



