トリートメントとコンディショナーの違いは?順番と、両方使うかの決め方

美容師 中村一成
銀座の美容室LUJU代表・美容師15年目
2026年10月30日 公開
シャンプー台で、よく泡立てたシャンプーで髪と地肌を洗っている様子
コンディショナーやトリートメントは、シャンプーで汚れを落としたあとの髪に使います

トリートメントとコンディショナーの違いは、髪の表面をなめらかにして傷みを防ぐ働きと、髪の内部に成分をしみこませて傷みを補う働きの、どちらがどれだけ強いかの違いです。花王は「効果の程度の違いと理解してもよい」と説明しています。

ふだんはコンディショナー、指通りが悪い日や傷みが気になる日はトリートメントに代える。これが一般的な使い分けです。両方を使うときの順番は、メーカーごとに決め方が違うので、ボトルの使い方の表示に従ってください。リンスとの違い、洗い流さないトリートメントとの使い分け、効かせる使い方まで、花王の資料をもとにまとめました。

この記事の要点

  1. コンディショナーは髪の表面をなめらかにして、指通りとまとまりをよくするもの。トリートメントは内部に成分をしみこませて、傷みを補ったり質感を整えたりするもの(花王)
  2. 家庭用のトリートメントのほとんどは、コンディショナーの働きもあわせ持っています。ふだんはコンディショナー、傷みが気になるときはトリートメントに代えるのが一般的
  3. 定義や使い方はメーカーで統一されていません。順番・置く時間は製品の表示どおりに。すすぎはぬるつきがなくなるまで

01トリートメントとコンディショナーの違い

花王のヘアケアサイトでは、コンディショナーとトリートメントを次のように分けています。コンディショナーは、髪の表面をなめらかにして指通りをよくし、毛流れを整えてまとまりやすくし、キューティクル(髪の表面をおおううろこ状の層)の傷みを防ぐもの。トリートメントは、髪の内部に成分をしみこませて、傷みをケア・補修したり、髪の質感を整えたりするものです。

名前主な働き使うとき
リンス・コンディショナー髪の表面をなめらかにして、指通り・まとまりをよくする。静電気をおさえる毎回のシャンプーのあと
トリートメント内部に成分をしみこませ、傷みを補う。質感を整える。コンディショナーの働きもあわせ持つものがほとんど傷みや指通りが気になるとき。毎回使う設計の製品もある
ヘアマスク・ヘアパックトリートメントの一種。より効果が高いもの、使い方に特徴があるものが多い製品の表示どおりに
洗い流さないトリートメント乾かす前や乾いたあとに、気になる所へつける毛先など、つけたい所に
花王 ヘアケアサイト「リンス・コンディショナー・トリートメント」をもとに作成

花王は、トリートメントの補修や保護の働きは、コンディショナーより高く設定されている場合が多いとして、「効果の程度の違いと理解してもよい」としています。名前がちがっても、中身の骨組みは近いということです。どちらも、ぬれた髪の表面にくっつきやすい成分(カチオン性界面活性剤)と高級アルコールが基本で、そこに油分や補修の成分を加えて特徴を出しています。

リンスとコンディショナーは同じもの

リンスという名前は、石けんでシャンプーをしていた時代に、髪に残る石けんカスを落とすためのすすぎ液から来たと考えられています。今は多くの製品が「コンディショナー」という名前になっていて、働きはほぼ同じです。古い呼び方と新しい呼び方、と考えてかまいません。

02どっちを使う?使い分けの目安

花王は、ふだんはコンディショナーを使い、指通りがよくない、髪が傷んでいると感じるときはコンディショナーに代えてトリートメントを使う、というのを一般的な使い方としています。ふだんのコンディショナーに、必要なときだけトリートメントを足す方法をすすめる場合もある、とも書いています。

髪の状態使い分けの目安
カラーやアイロンをほとんどしない。指通りに困っていないコンディショナーだけで十分なことが多い
毛先がからまる・ざらつくその日はトリートメントに代える
白髪染めを続けていて、毛先がパサつくトリートメントを中心に。毛先に時間をおいてなじませる
乾かしたあとも毛先が広がる洗い流すものに加えて、洗い流さないトリートメントを毛先に
冬の静電気が気になるコンディショナーかトリートメントを、髪全体に薄くまんべんなく
花王 ヘアケアサイト「リンス・コンディショナー・トリートメント」「季節対策」をもとに作成。製品ごとの使い方は表示に従う

40歳ごろからは、うねった毛がふえ、白髪染めの回数もふえて、毛先ほど表面がなめらかでなくなりやすくなります。根元はコンディショナーで十分でも、毛先はトリートメントが合う、ということもよくあります。1本を全体に使うより、毛先に多めにつける、と分けて考えると選びやすくなります。

シャンプー台で、中村一成がお客様の頭をケアしている様子
髪の傷み方は、毛先と根元でも、人によっても違います

03両方使うときの順番

「シャンプーのあと、トリートメントとコンディショナーはどっちが先?」は、よく聞かれることです。答えは、製品の表示どおり、です。花王は、これらの製品の定義やおすすめの使い方は、メーカーの間で統一されているわけではない、としています。コンディショナーやトリートメントの直前につけて働く製品もあります。

  1. まず、使っている製品のボトルや箱の「使用方法」を読む。順番が書いてあれば、そのとおりに
  2. 同じシリーズで「シャンプー→トリートメント→コンディショナー」などと決まっていれば、それに合わせる
  3. 書いていない・別々のメーカーを使っている場合は、無理に両方使わず、どちらか1つにしぼる

家庭用のトリートメントのほとんどは、コンディショナーの働きもあわせ持っています。トリートメントを使った日は、コンディショナーをやめても困らないことが多いのです。両方重ねてべたつく、重くなる、と感じる方は、1つにしぼってみてください。

洗い流すものと、洗い流さないもの

洗い流すトリートメント

つけ方
ぬれた髪全体につけてすすぐ
よい所
髪全体に薄く行きわたる。ぬれて髪がふくらんでいるので、成分によっては内部まで届きやすい
苦手な所
髪に成分を多く残せない

洗い流さないトリートメント

つけ方
ぬれた髪にも乾いた髪にもつけられる
よい所
毛先など、つけたい所に好きな量をつけられる
苦手な所
均一につけにくい。つけすぎると重くなる

表は、花王の資料の長所と短所をまとめたものです。洗い流すものはお風呂の中で髪全体に、洗い流さないものは乾かす前の毛先に、と役目を分けると、両方を使っても重くなりにくくなります。

04トリートメントとコンディショナーを効かせる使い方

どちらを選ぶかより、つけ方とすすぎ方で手ざわりが変わることもあります。花王の資料から、家でできることをまとめます。

  1. 水気を軽く切ってからつける髪から水がしたたる状態だと、薄まって流れてしまいます。手で軽くしぼってからつけます。
  2. 量は、すすいだあとに髪全体に行きわたるくらい花王は、シャンプーやコンディショナーの目安として、あご〜肩の長さで約6g(ポンプ2押しほど)、肩〜脇の下で約10g(3押しほど)をあげています。髪の量で調整します。
  3. 毛先から中間につけ、指を通して広げる傷みやすい毛先に先につけます。からまりがあれば、毛先から少しずつほどきます。
  4. トリートメントは、少し時間をおく内部にしみこむタイプは、つけてからすすぐまでに時間をとると効果が高まる場合がある、と花王は説明しています。時間は製品の表示に従ってください。
  5. ぬるつきがなくなるまで、すすぐすすぎが足りないと、偏って残ってべたつき、かえって指通りの妨げになります。指を通しながら、全体を流します。
シャンプー台で、指の腹を使って髪と地肌を洗っている様子
すすぎは、指を通してぬるつきがなくなるまで。残すとべたつきのもとになります

ぬれている髪は、やさしく扱う

花王によると、髪はぬれているとやわらかく、乾いているときより小さな力で、表面のキューティクルが削れたり、はがれたりします。コンディショナーやトリートメントは、このこすれを減らすためのものでもあります。つけたあとも、髪どうしをこすり合わせない、タオルは押さえて水気を移す、を続けると、手ざわりの差が出やすくなります。

シリコーンが気になる方へ

シリコーンは、髪の指通りをなめらかにする成分です。花王は、皮脂となじまず髪の表面に薄く広がる性質から、毛穴につまることは考えられないとし、1か月以上続けて使った地肌の毛穴にシリコーンがつまる様子は見られなかった、としています。入っているかどうかより、髪に合う手ざわりかどうかで選んでかまいません。

05毛先の傷みが進んでいるときは

トリートメントで表面がなめらかになっても、縦に裂けた枝毛や切れ毛は、元の形にはもどりません。毛先が白っぽく見える、何をつけてもからまる、というときは、毛先を整えるほうが早いこともあります。

白髪染めを毎回、根元から毛先まで全体にしていると、毛先に薬が重なる回数がふえます。花王は、1か月以内の間隔で染めるなら、伸びた根元や気になる所だけを染めて、ときどき全体の色をそろえることをすすめています。家で使うトリートメントの選び方と、美容室での染め方は、合わせて考えると毛先が楽になります。

LUJUのメインコースは、カラーと骨格に合わせたカットに、カラーの待ち時間に行う顔のケア(ララピール)を合わせた、約2時間のコースです。毛先をどこまで整えるか、次の白髪染めを根元中心にするか、家ではどちらを毛先に使うとよいかは、カウンセリングで髪と地肌を見ながらいっしょに決めます。

窓ぎわの席で、中村一成がお客様に説明している様子はじめての方におすすめ

このページで紹介した白髪染め

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06よくある質問

トリートメントだけで、コンディショナーは使わなくてもいいですか?

家庭用のトリートメントのほとんどは、コンディショナーの働きもあわせ持っているので、トリートメントだけで困らないことが多いです。製品の表示に「コンディショナーと合わせて」とあれば、それに従ってください。

トリートメントは毎日使ってもいいですか?

使う回数は製品によって違います。毎回使う設計のものもあれば、週に数回のものもあります。表示の回数を守ってください。花王は、ふだんはコンディショナー、傷みが気になるときにトリートメントに代える使い方を一般的としています。

リンスとコンディショナーの違いは何ですか?

働きはほぼ同じです。リンスは、石けんシャンプーの時代に石けんカスを落とすすすぎ液から来た名前で、今は多くがコンディショナーと呼ばれています。

コンディショナーを地肌につけてもいいですか?

製品の表示に従ってください。コンディショナーやトリートメントは髪の表面に働くものなので、毛先から中間を中心につけ、地肌に残らないようによくすすぐのが基本です。

シャンプー台で髪を洗っている様子

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初回 21,800円(税別)・約2時間

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美容師 中村一成

この記事を書いた人

中村一成

銀座の美容室LUJU代表・美容師15年目

銀座の美容室LUJU(ルジュ)代表。美容師15年目で、これまで1万人以上の髪と顔に触れてきました。髪と肌を一緒に見る美容師として、地肌を守る白髪染めと、肌を育てるケアを続けています。Instagramのフォロワーは16.5万人。『美ST』2025年3月号に掲載。

Instagramを見る(@nakamura_luju_wellaging)

参考にした資料

  1. 花王 ヘアケアサイト「リンス・コンディショナー・トリートメント」
    https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/8-5/
  2. 花王 ヘアケアサイト「洗髪のQ&A」
    https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/8-3/
  3. 花王 ヘアケアサイト「濡れていると傷みやすい」
    https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-4/
  4. 花王 ヘアケアサイト「季節対策」
    https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/9-6/
  5. 花王 ヘアケアサイト「加齢にともなう髪の変化と悩み」
    https://www.kao.com/jp/haircare/hair/4-1/
  6. 花王 ヘアケアサイト「カラーリングのQ&A」
    https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/11-6/