毛先がパサパサなのは切るしかない?原因と、切らずにできる手入れ

美容師 中村一成
銀座の美容室LUJU代表・美容師15年目
2026年10月29日 公開
LUJUで仕上げた、ツヤのあるロングヘアの後ろ姿
毛先は、何年も前に生えた髪。根元よりも多くの手入れを受けてきた部分です

毛先だけがパサパサするのは、毛先の髪が、根元よりずっと多く洗われ、とかされ、熱を受けてきたからです。表面をおおうキューティクルがすり減って薄くなり、毛流れがそろわなくなって、広がって見えます。

「切るしかない?」への答えは、毛先の状態で分かれます。縦に裂けた枝毛や、途中で切れた切れ毛は、切って整えるのが確実です。まだ裂けていなければ、こすらない洗い方と乾かし方、毛先へのトリートメントで落ち着かせられます。花王の研究資料をもとに、見分け方と手入れの順番をまとめました。

この記事の要点

  1. 毛先ほどキューティクルが傷んで枚数も少なくなり、髪が長いほど根元との差が大きくなります(花王)
  2. 白っぽく見える枝毛・切れ毛は、切って整えるのが確実。裂けていない毛先は、手入れで手ざわりとまとまりを変えられます
  3. 毛先をこすらない・からまりは毛先からほどく・根元から乾かす・染めるのは根元中心に。この4つで、これからのパサパサを増やさずにすみます

01毛先だけパサパサするのは、なぜ?

花王によると、髪は1か月に約1cm、1年で約15cm伸びます。肩より下まで伸ばした髪なら、毛先は2年ほど前に生えた部分です。そのあいだ、毎日洗われ、乾かされ、とかされ、カラーやアイロンも受けてきました。

花王は、シャンプーやスタイリングの回数が多い毛先ほどキューティクルが傷み、枚数も少なくなる、と説明しています。髪が長いほど、根元と毛先の傷みやなめらかさの差はつきやすくなります。根元はツヤがあるのに毛先だけパサパサ、というのは、この差がそのまま見えている状態です。

毛先に重なってきたもの髪に起きること
洗う・ふく・とかすこすれや引っぱりで、キューティクルが削れたり、はがれたりする
ヘアカラー・パーマキューティクルどうしの結びつきが弱まり、小さな力ではがれやすくなる
紫外線表面の脂質(MEA)が失われ、摩擦が増えて傷むきっかけになる
アイロン・コテの高温やわらかくなった髪がこすれて、キューティクルが大きくはがれることがある
花王 ヘアケアサイト「キューティクルの傷み」「パーマ・ヘアカラーなどの化学処理の影響」「高温加熱の影響」をもとに作成

パサパサは、水分が足りないだけではない

パサパサの手ざわりは「乾いている」と感じますが、花王は、パサつきの正体を「毛流れがそろわず、ばらばらな状態」としています。同じ湿度なら、傷んだ髪のほうが健康な髪より水分を多く含む、とも説明しています。毛先を落ち着かせる近道は、水分を足すことより、表面をなめらかにして毛流れをそろえることです。

02切るしかない?毛先の状態で分かれる

花王は、髪が縦(毛の向き)に裂けたものを枝毛、横に切れたものを切れ毛と呼び、どちらもキューティクルが薄くなった毛先で起こりやすいとしています。枝毛は、外側だけでなく、内側の芯(コルテックス)まで裂けた状態です。

毛先の状態見え方・さわり心地どうする
ざらつく・からまる裂けてはいないが、指が引っかかる手入れで変えられる。こすらない・毛先にトリートメント
広がる・まとまらない毛流れがそろわず、毛先が外へはねる乾かし方とトリートメントで落ち着かせる
枝毛・裂け毛毛先が2本以上に裂けている。白っぽく見える切って整えるのが確実
切れ毛途中で切れた短い毛が、表面にぴょんと出る原因(アイロン・とかし方)を見直し、毛先は整える
花王 ヘアケアサイト「キューティクルの傷み」をもとに作成。切れ毛や枝毛は白っぽく見えることがある(同資料)

自分で見分けるには

明るい窓ぎわで、毛先を少量つまんで、指の上に広げてみてください。毛先が2本、3本に分かれている、ほかより白っぽい毛が多い、というときは、裂けている毛が混ざっています。そこはトリートメントで手ざわりはよくなっても、裂けた形は残ります。

ただ、裂けた毛を1本ずつ自分ではさみで切ると、長さがそろわず、かえって毛先がばらついて見えることがあります。どこまで切るか迷ったら、美容室で毛先を見てもらうのが確実です。全体の長さはほとんど変えずに、傷んだ毛先だけを整える、という切り方もできます。

中村一成が、お客様に自宅でのケアを説明している様子
どこまで切るか、どこを残すかは、長さの希望と合わせて相談して決めます

03切らずにできる、毛先の手入れ

裂けていない毛先は、毎日の扱い方で落ち着かせられます。花王によると、髪はぬれているとやわらかく、乾いているときより小さな力で、キューティクルが削れたり、はがれたり、伸びきったりします。手入れの中心は、ぬれている時間の扱い方です。

  1. 洗う前に、毛先からからまりをほどく根元から一気にとかさず、毛先の数cmから少しずつ上へ。無理にほどくと、枝毛のもとになります。
  2. シャンプーは地肌で泡立て、毛先はこすらない毛先は、すすぐときに泡が流れて通るだけで十分です。
  3. トリートメントは毛先を中心に、少し時間をおく花王は、髪の内部に成分をしみこませるタイプのトリートメントは、つけてからすすぐまでに少し時間をとると効果が高まる場合がある、としています。時間の目安は製品の表示に従ってください。
  4. タオルは、はさんで押さえる毛先をこすり合わせず、水気をタオルに移します。
  5. 洗い流さないトリートメントは、乾かす前に毛先へ花王の資料では、洗い流さないタイプは毛先など気になる部分に好きな量をつけられるのが長所。つけすぎると重くなるので、少量からにします。
  6. 根元から乾かし、毛先は最後に根元が乾くと毛流れがそろい、毛先は自然にまとまります。乾かしている最中に、ブラシで強くとかさないこと。
シャンプー台で、中村一成がお客様の髪を洗っている様子
洗うのは地肌。毛先は、流れてきた泡が通るだけで十分です

ドライヤーの熱は、心配しすぎなくていい

「熱で毛先が傷むから」と自然乾燥にしている方もいます。花王によると、1200Wのドライヤーから10cm以上離れると風は90℃以下、ぬれている髪の表面は60〜70℃ほどにしかならず、乾いたあとに当て続けなければ、熱によるダメージはほとんどないと考えられています。ぬれたまま長く置いて、枕や服とこすれるほうが、毛先にはこたえます。

アイロンを使う方は、温度と挟み方を

アイロンやコテは、毛先のパサパサを進めやすい道具です。花王は、160℃以下に設定し、強く挟んでこすったり引っぱったりせず、短時間で使うことを勧めています。使う前に、毛先までしっかり乾かしておきましょう。

04白髪染めのたびに毛先がパサつくなら、染め方を見直す

白髪染めを毎回、根元から毛先まで全体にしている方は、毛先に薬が重なる回数がそのぶん増えます。花王のカラーリングのQ&Aは、ヘアカラーは髪の傷みを考えて1週間以上あけること、1か月以内の間隔で染めるなら、伸びた根元や白髪の気になる所だけを染め、ときどき全体を染めて色をそろえることを勧めています。

毎回、全体を染める

毛先
染めるたびに薬が重なる
色
毛先だけ暗く・重くなりやすい

ふだんは根元、ときどき全体

毛先
薬が重なる回数が減る
色
毛先は、色を整える日にだけ

根元だけを染めるやり方は、白髪染めのリタッチの記事でくわしく説明しています。染めたあとは、表面がはがれやすい状態です。花王は、なめらかに指が通るコンディショナーやトリートメントで、毛先までこすれを減らすことを勧めています。

LUJUのメインコースは、カラーと骨格に合わせたカットに、カラーの待ち時間に行う顔のケア(ララピール)を合わせた、約2時間のコースです。傷んだ毛先をどこまで整えるか、次の白髪染めを根元中心にするか全体にするかは、カウンセリングで毛先と地肌を見ながら決めます。

窓ぎわの席で、中村一成がお客様に説明している様子はじめての方におすすめ

このページで紹介した白髪染め

LUJUメインコース

  • 約2時間
  • 銀座駅 徒歩2分
  • 完全予約制・半個室

このコースでやること

  1. ゼロテク地肌につけない
  2. カット骨格に合わせて
  3. ララピール待ち時間に肌まで
初回
30%OFF
21,800円(税別)通常 31,000円(税別)
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LINE予約は24時間受付・電話不要

05よくある質問

毛先のパサパサは、トリートメントで治りますか?

裂けていない毛先なら、トリートメントで表面がなめらかになり、手ざわりやまとまりは変わります。すでに縦に裂けた枝毛は、トリートメントでなめらかに感じても裂けた形は残るので、切って整えるのが確実です。

毛先にオイルをつけてもいいですか?

表面のすべりをよくして、毛流れをそろえやすくする役目があります。乾かす前に、毛先を中心に少量から。つけすぎると重さで束になって見えます。使い方は製品の表示に従ってください。

どれくらい切れば、パサパサはなくなりますか?

裂けている毛がある所より上で切ると、手ざわりはすぐに変わります。長さは人によって違うので、毛先を見ながら、残したい長さと合わせて美容師と相談してください。

髪全体ではなく、毛先だけがパサパサです。頭皮はベタつきます。

よくある組み合わせです。皮脂が出るのは地肌、傷みがたまっているのは毛先で、場所が違います。地肌はしっかり洗い、毛先はこすらず、トリートメントは毛先だけに。洗い方は頭皮がベタベタするときの記事にまとめています。

毛先のパサパサを防ぐために、いちばん先に変えることは?

ぬれた毛先をこすらないことです。タオルではさんで押さえ、早めに根元から乾かす。アイロンを使う方は、160℃以下で、強く挟まずに。この2つから始めてください。

シャンプー台で髪を洗っている様子

LUJU 銀座

白髪染めの日を、
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地肌につけない白髪染めと、
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初回 21,800円(税別)・約2時間

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美容師 中村一成

この記事を書いた人

中村一成

銀座の美容室LUJU代表・美容師15年目

銀座の美容室LUJU(ルジュ)代表。美容師15年目で、これまで1万人以上の髪と顔に触れてきました。髪と肌を一緒に見る美容師として、地肌を守る白髪染めと、肌を育てるケアを続けています。Instagramのフォロワーは16.5万人。『美ST』2025年3月号に掲載。

Instagramを見る(@nakamura_luju_wellaging)

参考にした資料

  1. 花王 ヘアケアサイト「キューティクルの傷み」
    https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-2/
  2. 花王 ヘアケアサイト「パサつき」
    https://www.kao.com/jp/haircare/hair/2-3/
  3. 花王 ヘアケアサイト「濡れていると傷みやすい」「高温加熱の影響」
    https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-7/
  4. 花王 ヘアケアサイト「リンス・コンディショナー・トリートメント」
    https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/8-5/
  5. 花王 ヘアケアサイト「カラーリングのQ&A」
    https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/11-6/
  6. 花王 ヘアケアサイト「髪の成長」
    https://www.kao.com/jp/haircare/hair/1-2/