髪のツヤの出し方|艶がない原因と、乾かし方で変わること
2026年10月15日 公開

髪のツヤは、髪の表面で光がそろって反射すると出ます。ツヤを出す近道は、何かを塗り足すことより、毛流れをそろえて乾かすことと、表面をこれ以上荒らさないことです。
この記事では、ツヤが出る仕組み、艶がないと感じる3つの原因、家でできる乾かし方と洗い方を、花王の研究資料をもとにまとめました。オイルやスプレーの使いどころ、年齢とツヤの関係にもふれます。
この記事の要点
- ツヤの正体は光の反射。表面のキューティクルがなめらかで、毛流れがそろっていると、光の帯(天使の輪)がくっきり見えます
- 艶がない原因は、表面の荒れ・内側の空洞・毛流れの乱れの3つ。うねり毛が混ざるだけでも、ツヤは落ちて見えます
- 根元から先に乾かし、根元から毛先へ風を当てて毛流れをそろえる。ぬれた髪をこすらない。アイロンは160℃以下で短く
01髪のツヤは、どうやって出る?
髪のいちばん外側には、キューティクルという、うろこのような薄い層が重なっています。花王の資料によると、ツヤに大きく関わるのは、このキューティクルの表面で反射する光です。反射した光が、頭のてっぺん近くで広くきれいにつながると、白く輝く「天使の輪」がくっきり見えます。
同じ資料は、ツヤを決めるものを2つ挙げています。髪1本1本の傷みの状態と、毛流れがそろっているかどうかです。1本ずつがなめらかでも、向きがばらばらなら光は散ります。逆に、少しうねりがあっても、毛流れがある程度そろっていれば、つややかに見えるとされています。
| ツヤが出やすい状態 | ツヤが出にくい状態 | |
|---|---|---|
| 表面(キューティクル) | なめらかで、光が同じ向きに反射する | デコボコして、反射の向きがばらばら |
| 内側 | 中身がつまっている | 空洞が増え、光が散って白っぽく見える |
| 毛流れ | 根元から毛先まで、向きがそろっている | 浮き毛やうねり毛が、表面でちらちら光る |
02髪に艶がない、3つの原因
1. 表面が荒れている
キューティクルが傷んで表面がデコボコになると、光の反射の向きがばらばらになり、天使の輪が弱くぼやけます。表面がざらつくと毛流れもそろいにくくなるので、二重にツヤが落ちます。
表面が荒れるきっかけは、毎日の中にあります。花王の資料は、ぬれた髪は乾いているときよりやわらかく、こする力や引っぱる力が小さくても、キューティクルが削れたりはがれたりする、と説明しています。タオルでごしごし拭く、ぬれたまま無理にとかす、ぬれたまま寝る。どれも表面を荒らす原因になります。
2. 内側に空洞が増えている
髪の内側からタンパク質や脂質が流れ出て空洞が増えると、中に入った光が散らばります。花王は、氷に気泡が入ると白く見えるのと同じ、と説明しています。髪が白っぽく、透明感のない見え方になります。
空洞を増やすもののひとつが、高い熱です。100℃以上の加熱をくり返すと、内側のタンパク質が部分的に変わって空洞が増えるとされています。強い日差しも、髪のタンパク質を壊し、中の成分を流れ出やすくします。パーマやヘアカラーなどの化学的な処理も、花王は傷みの要因として挙げています。
3. 毛流れがそろっていない
3つめは、傷みとは別の話です。まっすぐな毛の中に、うねった毛が混ざるだけで、ツヤは落ちて見えます。表面に浮いた毛や細かいうねり毛が、光をいろいろな向きに散らすためです。
「前よりツヤがなくなった」と感じる40代・50代の方は、傷みよりも、このうねりが理由になっていることがあります。年齢とうねりの関係は、髪のうねりと加齢の記事でくわしく書いています。
03ツヤの出し方1:乾かし方で、毛流れをそろえる
家でいちばん変えやすく、変化が出やすいのが乾かし方です。花王は、手早くきれいに仕上げる順番を、3つのステップで説明しています。
- 根元を先に、しっかり乾かす頭皮から髪を浮かせるようにして、根元に風を入れます。乾かし残しやすいのは、髪の重なりが多い後頭部と、耳の上あたりの根元です。
- 根元から毛先へ向けて、風を当てる根元から毛先の方向に乾かすと、毛先の収まる場所が自然に決まります。毛先から整えようとすると、根元がそろいません。
- 分け目と全体の形を整え、最後に冷風全体が乾いたことを確かめてから、形を整えます。最後に冷風を当てて、髪を室温に戻します。
乾いたかどうかは、指先の感触で確かめます。細かい束がほどけて、指に吸いつく感じがなくなり、さらさらになったら乾いた合図です。半乾きのまま終えると、髪に水分が出入りして、形もツヤも長持ちしません。
ドライヤーの熱は、傷みの原因になる?
ドライヤーは髪を傷める、と思って自然乾燥にしている方もいます。花王の資料では、1200Wのドライヤーでも10cm以上離せば温度は90℃以下になり、ぬれている髪の表面は60〜70℃程度にとどまるとされています。乾いたあとも同じ場所に熱を当て続けなければ、ドライヤーの熱による傷みはほとんどない、という説明です。
むしろ気をつけたいのは、ぬれたままの時間が長いことです。ぬれた髪は小さな力で傷むので、洗ったら早めに乾かします。

04ツヤの出し方2:ぬれた髪を、こすらない
乾かす前の扱いで、表面の荒れ方は変わります。ぬれた髪はやわらかい。この一点を覚えておくだけで、やることが決まります。
- 洗う前にとかす:乾いているうちに、からまりをほどいておきます
- 髪どうしをこすり合わせない:洗うのは地肌。髪は泡を通すだけにします
- タオルは、はさんで押さえる:ごしごし拭かず、水分をタオルに移すつもりで
- ぬれた髪を無理にとかさない:からまりは、毛先から少しずつほどきます
- ぬれたまま寝ない:枕とこすれて、表面が荒れます

アイロンを使うなら、160℃以下で短く
ストレートアイロンやカールアイロンは、毛流れをそろえてツヤを出す道具でもあります。ただ、花王の資料によると、160℃以上の加熱をくり返すと髪の内側の繊維の構造が変わり、弾力が落ちます。熱くなっているあいだの髪はやわらかいので、強くはさんでこすると、キューティクルが大きくはがれることもあります。
設定は160℃以下に。強くはさまず、引っぱらず、同じ場所に長く当てない。髪が完全に乾いてから使う。ツヤのために使う道具で、ツヤのもとを減らさないための決まりです。
強い日差しの日は、ぬれたままにしない
紫外線は、髪の表面の脂質を損ない、キューティクルを浮きやすくします。ぬれた状態で強い日差しを長く浴びると、色のもとのメラニンの分解も進みやすいとされています。海やプールのあとは、早めに洗って乾かしてください。
05オイルや艶出しスプレー、トリートメントの使いどころ
「髪 艶出し スプレー」「髪 つやつや トリートメント」と調べる方は多くいます。花王の資料は、髪の内側の空洞を補ったり、表面をなめらかにしたりすると、1本1本のツヤを上げられる、としています。洗い流さないトリートメントやオイルは、この「表面をなめらかにする」役目です。
つけるもので変えられること
- 表面
- すべりをよくして、光をそろえて反射させる
- 毛流れ
- 浮き毛をおさえて、向きをそろえやすくする
- 使い方
- 乾かす前に毛先中心。仕上げは少量を表面に
つけるものでは変えにくいこと
- 根元のうねり
- 生えてくる毛の形そのもの
- 毛流れの向き
- 乾かし方で決まる部分が大きい
- つけすぎ
- 重さやべたつきで、かえって束になって見える
順番は、乾かし方が先、つけるものがあとです。毛流れがそろっていない髪にオイルを重ねても、光はそろいません。
美容室でできること
美容室でツヤに関われるのは、主に3つです。毛流れが収まりやすい形に切ること。カラーで色をそろえること。トリートメントで手ざわりを整えること。家での乾かし方が楽になる形に切っておくと、毎日のツヤが変わります。
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06よくある質問
髪をつやつやにする方法で、いちばん手軽なのは何ですか?
乾かし方を変えることです。根元を先に乾かし、根元から毛先へ向けて風を当てて、最後に冷風を当てます。毛流れがそろうだけで、光の反射がつながって見えます。道具を買い足さずに、今日からできます。
年齢とともにツヤがなくなったのは、傷みのせいですか?
傷みだけとは限りません。花王の資料では、まっすぐな毛にうねり毛が混ざるだけで、ツヤが落ちて見えることが示されています。うねりが出てきた方は、傷みのケアより先に、乾かし方で毛流れをそろえてみてください。
自然乾燥とドライヤー、ツヤのためにはどちらがいいですか?
ドライヤーで早めに乾かすほうをおすすめします。ぬれた髪はやわらかく、小さな力でもキューティクルが傷みます。花王の資料では、ドライヤーは10cm以上離して使えば、熱による傷みはほとんどないとされています。
艶出しスプレーやオイルは、毎日使ってもいいですか?
製品の使い方にしたがえば、毎日使ってかまいません。量は少なめから始め、毛先を中心に。根元や地肌にはつけないようにします。べたつきや束感が気になったら、量を減らしてください。
ブラッシングでツヤは出ますか?
乾いた髪をとかして毛流れをそろえると、光の反射がつながり、ツヤが出て見えます。ただし、ぬれた髪を強くとかすのは逆効果です。からまりは毛先から少しずつほどき、引っぱらないようにしてください。

参考にした資料
- 花王 ヘアケアサイト「髪のツヤ」
https://www.kao.com/jp/haircare/hair/2-2/ - 花王 ヘアケアサイト「濡れていると傷みやすい」
https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-4/ - 花王 ヘアケアサイト「高温加熱の影響」
https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-7/ - 花王 ヘアケアサイト「太陽光・紫外線の影響」
https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-6/ - 花王 ヘアケアサイト「乾かし方のポイントとしくみ」
https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/9-4/



