ピーリングが怖い方へ|肌が薄くなる・痛い不安と、剥かない選び方
2026年10月8日 公開

ピーリングが怖いと感じるのは、自然なことです。もともとピーリングは「皮膚を剥がす」ことを利用する治療の言葉で、痛み・赤み・皮むけ・肌が薄くなる心配は、そこから来ています。
ただ、同じ「ピーリング」でも、起きることは薬剤の強さと受ける場所で変わります。この記事では、不安をひとつずつ、日本皮膚科学会などの資料で確かめました。そのうえで、角質をはがしとらない「剥かないピーリング」という選び方もご紹介します。
この記事の要点
- 学会の資料では、ケミカルピーリングの最中はぴりぴりした刺激があり、受けたあとの赤み・かさつきはたいてい2〜3日で治まります
- 深さには4段階があり、治療のピーリングは医師が行うもの。不安なときは「何を使うか・受けたあと何日どうなるか」を先に聞きます
- 皮がむけるほど角質をはがしとらないピーリングもあります。それでも赤みや傷がある日は受けず、症状が続くときは皮膚科へ
01ピーリングが怖いと感じるのは、なぜ?
日本皮膚科学会は、ケミカルピーリングを「皮膚に化学薬品を塗り、皮膚を剥がすことによって起こりうる現象や効果を利用して行う治療」と説明しています。言葉の意味からして「剥がす」ものなので、身がまえるのは当たり前です。
歴史もあります。学会によると、日本でケミカルピーリングが広まった1990年代、腫れや炎症などの相談が国民生活センターに多く寄せられました。それを受けて、2001年に学会が安全に行うためのガイドラインを作っています。「ピーリングは怖い」という印象は、こうした経緯とも重なっています。
よく聞く不安を4つ、資料に書かれていることと並べます。
| 不安 | 資料でわかっていること |
|---|---|
| 痛いのでは | ケミカルピーリングの最中は、ほとんどの場合ぴりぴりとした刺激感がある |
| 赤くなる・皮がむける | 受けたあと赤くなったり、かさかさしたりする。たいていは2〜3日で治まる |
| 傷になるのでは | 水ぶくれ・浅い傷・小さいかさぶたができることもある。続くときは皮膚科専門医へ |
| 肌が薄くなるのでは | 角質層をはがすので、受けたあとは紫外線が通りやすく、うるおいを保つ力も下がる。毎日の日焼け止めと保湿が必要 |
つまり、不安に思われていることの多くは、実際に「起こりうること」として学会も説明しています。怖がりすぎではありません。大事なのは、どのピーリングで、どのくらい起きるのかを、受ける前に知っておくことです。
02「ピーリング」は、ひとくくりにできない
怖さの正体をはっきりさせるには、深さと強さの違いを知るのが近道です。学会のガイドラインは、ケミカルピーリングを、はがす深さで4つに分けています。
| 段階 | 呼び名 | はがす深さ |
|---|---|---|
| 1 | 最浅層ピーリング | 角層(肌のいちばん外側) |
| 2 | 浅層ピーリング | 表皮の中ほどから下まで |
| 3 | 中間(深)層ピーリング | 表皮と、その下の真皮の浅いところ |
| 4 | 深層ピーリング | 表皮と、真皮のさらに深いところまで |
使う薬剤も、グリコール酸、サリチル酸、トリクロロ酢酸(TCA)、乳酸などさまざまです。学会は、日本人の肌にはグリコール酸が最もマイルドで比較的安全に使えるとしたうえで、その日の肌の状態でピーリングの深さは変わるので、担当者は常に注意しながら行っている、と説明しています。
強さは、濃度とpHで変わる
同じ薬剤でも、濃度が高く、酸性が強い(pHが低い)ほど、作用は強くなります。日本エステティック研究財団の報告書は、AHA(グリコール酸や乳酸など、フルーツ酸とも呼ばれる酸)について、濃度30%以上・pH2以下ではリスクが大きく増えるとしています。そのうえで、エステティックサロンでは濃度10%以下・pH3.0以上が妥当、TCAやフェノールは医療だけで行うもの、とまとめています。
にきびや小さいしみ、小じわを「治す」ためのピーリングは、医師が肌を診て行う治療です。これは医療の大事な役目で、怖いからといって否定するものではありません。治療を考えるときは皮膚科・美容皮膚科で、赤みや皮むけがどのくらい続くのかを聞いてから決めてください。
03怖さを小さくするために、受ける前に確かめること
不安の多くは「何が起きるかわからない」ことから来ます。予約の前か、カウンセリングで、次のことを聞いてみてください。答えがあいまいなら、見送ってかまいません。
- 何を使うのか薬剤や製品の名前を聞きます。同じ名前のメニューでも、中身は店によって違います。
- 受けたあと、何日どうなるのか赤み・皮むけがあるのか、あるなら何日くらいか。メイクはいつからできるのかも聞いておきます。
- 受けられない日はあるか学会は、前日の顔そり・パック・スクラブ洗顔を避けること、1か月以内にほかのピーリングやレーザー、脱毛を受けた方は先に相談することをすすめています。
- 自分の肌のことを、そのまま伝える敏感肌、使っている化粧品、治療中の病気、妊娠中・授乳中など。隠さず伝えるほうが、安全に決められます。

敏感肌の方は、とくに慎重に。財団の報告書は、AHAを使うサロンのピーリングについて、敏感肌、日光過敏、皮膚に傷や炎症がある方(日焼けの直後・脱毛の直後・顔そりの直後など)、皮膚の感染症がある方は施術を避けるものとしています。受けられるかどうかの考え方は種類によって違うので、ここも先に確かめてください。
こんなときは、ピーリングの前に皮膚科へ
- 顔に湿疹・赤み・かゆみがある
- 口唇ヘルペスや、とびひがある
- 気になるしみがあり、形や濃さが変わってきた
- 前に受けたピーリングで、赤みや傷が長く続いたことがある
学会は、しみは皮膚がんとまぎらわしい場合もあり、自己診断は厳禁としています。美容室では、診断や治療はできません。
04剥かないピーリングという選び方(ララピール)
ピーリングと名前がついていても、皮がむけるほど角質をはがしとらないものもあります。LUJUで行っているララピールは、そのひとつです。韓国のH2MEDI社のピーリングで、“剥く”のではなく“満たす”タイプ。開発したのは、韓国で20年以上のキャリアを持つ美容外科医キム・ジンヒ氏です。
| ケミカルピーリング(一般) | ララピール | |
|---|---|---|
| 考え方 | 皮膚を剥がすことで起きる変化を利用する | “剥く”のではなく“満たす” |
| 施術中 | ほとんどの場合、ぴりぴりした刺激がある | 痛みや刺激は少ない |
| 受けたあと | 赤み・かさつきが出て、たいてい2〜3日で治まる | ダウンタイムはほとんどない |
| メイク | 受けた場所の説明に従う | LUJUでは、そのままメイクをして帰れる |
| 目的 | 医療機関で、治療として行う | 肌を整えるお手入れとして行う(美容室)。クリニックでも使われる |
どちらが上、ということではありません。治すための治療と、整えるためのお手入れで、役目が違います。
ゆっくりなじむ成分を使っている
ララピールの主な成分は、LHA(カプリロイルサリチル酸)です。サリチル酸の仲間で、油になじみやすい性質があります。2016年に米国の皮膚科医がまとめた論文では、角層より奥へ進んだ量はサリチル酸が58%だったのに対し、LHAは6%でした。肌の表面に長くとどまり、ゆっくりなじむ成分です。同じ論文は、LHAは角質を細胞ひとつずつゆるめるので、肌が自然に生まれ変わるときのはがれ方に近い、とも説明しています。
メーカーは、ララピールを「肌を薄くしないピーリング」と説明しています。ダウンタイムはほとんどなく、痛みや刺激も少ない施術です。敏感肌の方も、カウンセリングで肌の状態を確認してから行います。

05それでも、受けない日と、皮膚科に行く方
刺激が少ないピーリングでも、誰にでも、いつでも合うわけではありません。肌の状態によっては、赤みやヒリヒリを感じることもあります。
- 肌に赤み・かゆみ・傷がある日は、無理に受けない
- 皮膚科で治療中の方は、先に主治医に相談する
- レチノールやビタミンCの化粧品、家でのピーリングを使っている方は、先に伝える
- 1か月以内にほかのピーリングやレーザーを受けた方、前の日や当日に顔そりをした方も、先に伝える
ララピールは、肌のトラブルを治すためのものではなく、肌を整えるお手入れです。にきび・しみ・肌荒れを治したいときは、皮膚科で相談してください。受けたあとに赤みやヒリヒリが何日も続くとき、腫れや水ぶくれが出たときも、皮膚科へ。
受けたあとの過ごし方は、どのピーリングでも同じです。毎日の日焼け止めと、いつもより丁寧な保湿。学会がすすめているのは、この2つです。
06LUJUでの受け方
LUJUでは、美容師免許を持つ美容師が、美容室でララピールを行います。施術の前に、その日の肌の状態をいっしょに確かめ、行うかどうかを決めます。気になることは、その場で何でも聞いてください。
LUJUは、開発元のH2MEDI社と直接パートナー契約を結んだ、美容室では世界で初めてのララピール公認サロンです。白髪染めのコースでは、色が入るのを待つあいだに、同じ席のまま受けられます。妊娠中・授乳中の方も受けていただけます。ご予約のときに先にお伝えください。
07よくある質問
ピーリングをすると、肌は薄くなりますか?
日本皮膚科学会は、ケミカルピーリングは角質層をはがすので、受けたあとは紫外線が通りやすく、うるおいを保つ力も下がると説明しています。そのため、毎日の日焼け止めと保湿が欠かせません。どのくらいはがすかは、薬剤の種類と強さで違います。
ピーリングは痛いですか?
学会によると、ケミカルピーリングの最中は、ほとんどの場合ぴりぴりとした刺激感があります。感じ方は種類で違います。LUJUのララピールは、痛みや刺激の少ない施術です。感じ方には個人差があります。
敏感肌でも、ピーリングは受けられますか?
種類によります。AHAを使うサロンのピーリングでは、敏感肌の方は避けるものとされています。LUJUのララピールは、敏感肌の方も、カウンセリングで肌の状態を確認してから行います。赤み・かゆみ・傷がある日は受けられません。
受けたあとに赤みが出たら、どうすればいいですか?
学会は、赤みやかさつきはたいてい2〜3日で治まるとしています。いつもより多めに保湿し、日焼けを避けてください。水ぶくれ・傷・かさぶたが続くとき、赤みが引かないときは、皮膚科を受診してください。
ピーリングは、やめた方がいいのでしょうか?
肌の状態と目的で決まります。赤み・湿疹・傷がある日は休み、気になる症状は皮膚科へ。肌が落ち着いていて、何を使い、受けたあとどうなるかを納得できたものだけを選べば十分です。迷うなら、受けなくてかまいません。

参考にした資料
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ケミカルピーリング」Q1〜Q12
https://qa.dermatol.or.jp/qa25/index.html - 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ケミカルピーリング Q8 ケミカルピーリングを行った後はどのようになりますか?」
https://qa.dermatol.or.jp/qa25/q08.html - 公益財団法人 日本エステティック研究財団「エステティックサロンにおけるケミカルピーリングの消費者危害防止策について」(2001年)
https://www.jerf.or.jp/kenkohigai/index4.html - Zeichner JA. The Use of Lipohydroxy Acid in Skin Care and Acne Treatment. J Clin Aesthet Dermatol. 2016
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5300717/



