ピーリングの種類と頻度|自宅・サロン・クリニックの違いと選び方

美容師 中村一成
銀座の美容室LUJU代表・美容師15年目
2026年10月7日 公開
シャンプー台で、頬にララピールをなじませている様子
美容室で行うピーリング(ララピール)。肌を整えるお手入れとして行います

ピーリングの種類は、受ける場所で3つに分けると選びやすくなります。家で使う化粧品、サロンで受けるお手入れ、クリニックで受ける治療です。使う薬剤の強さも、目的も、それぞれ違います。

にきびやしみを「治したい」なら皮膚科、肌を「整えたい」ならサロンや毎日の化粧品、というのが大きな分かれ目です。この記事では、薬剤の種類、よく名前を聞くピーリングの違い、受ける頻度の目安、前後に気をつけることを、日本皮膚科学会などの資料をもとに整理しました。

この記事の要点

  1. ピーリングは、自宅の化粧品・サロンのお手入れ・クリニックの治療の3つ。治療を目的にしたピーリングは医療で行うものです
  2. 頻度は種類で違います。学会の資料では、にきびの治療は約2週間に1回から始め、少しずつ間を空けていきます
  3. 前日の顔そり・パック・スクラブ洗顔は避け、受けたあとは毎日の日焼け止めと保湿を。赤みが続くときは皮膚科へ

01ピーリングの種類は、受ける場所で3つに分かれる

日本皮膚科学会は、ケミカルピーリングを「皮膚に化学薬品を塗り、皮膚を剥がすことによって起こりうる現象や効果を利用して行う治療」と説明しています。もともとは医療の言葉です。

いまは、同じ「ピーリング」という名前で、家で使う化粧品から、サロンのお手入れ、クリニックの治療まで、強さの違うものが並んでいます。まずは、どこで受けるものかで分けて考えてください。

受ける場所目的特徴
自宅(化粧品)毎日のお手入れ洗い流す・拭き取るなど。使う回数は製品の表示どおりに
サロン(エステ・美容室)肌を整える肌表面を整える、しっとりさせるなどが目的。治療はしない
クリニック(皮膚科・美容皮膚科)治療医師が肌を診て、薬剤の種類と濃度を決める。にきび・小さいしみ・小じわなど
日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ケミカルピーリング」Q1・Q3・Q12 をもとに作成

日本皮膚科学会によると、2000年に当時の厚生省が「ケミカルピーリングは業として行われれば医業に該当する」と示しました。病気の治療を目的にしたピーリングは、医療機関で行うものです。

サロンについては、学会は「肌表面の状態を整える、化粧のりを良くする、肌に透明感を持たせる、肌をしっとりと整える等の目的」で行われていると説明しています。同じ名前でも、目指しているところが違います。

02薬剤の種類と、よく聞くピーリングの違い

学会のガイドラインで、一般的に使われる薬剤として挙げられているのは、グリコール酸、サリチル酸、トリクロロ酢酸(TCA)、乳酸などです。学会は、日本人の肌にはグリコール酸が最もマイルドで比較的安全に使えるため、多くの施設で使われている、としています。

サロンで使える強さには目安があります。日本エステティック研究財団の報告書は、グリコール酸や乳酸などのAHA(フルーツ酸とも呼ばれる酸)について、濃度10%以下・pH3.0以上をエステティックサロンでの基準とし、TCAやフェノールは医療だけで行うもの、としています。

マッサージピール・ハーブピーリング・ララピール

検索でよく名前が出てくる3つを、受ける場所と中身で並べます。どれが上、ということではなく、中身と受ける場所が違うものです。

名前主な中身受ける場所受けたあと
マッサージピール(PRX-T33)トリクロロ酢酸(TCA)・過酸化水素・コウジ酸クリニック(TCAは医療で使う薬剤)病院の説明では、表皮の剥離はほとんど起こらない
ハーブピーリング植物の粉などを使うもの。中身は製品ごとに違う主にサロン「剥離あり」「剥離なし」など製品で違う。受ける店で確かめる
ララピールLHA(サリチル酸の仲間)・アルカリの成分・脂質クリニック・美容室などダウンタイムはほとんどない。“剥く”のではなく“満たす”タイプ
熊本機能病院の診療案内(PRX-T33)、日本エステティック研究財団の報告書、H2MEDI社の公式サイトをもとに作成。感じ方には個人差があります

ハーブピーリングは、学会の資料には出てこない呼び名で、製品によって中身も、皮がむけるかどうかも違います。受ける前に、何を使うのか、受けたあと何日くらい赤みや皮むけがあるのかを、その店で確かめてください。

ララピールについては、ララピールとは?の記事で、成分や受け方をくわしく書いています。

03ピーリングの頻度は、種類ごとに違う

「どれくらいの間隔で受ければいいか」は、種類と目的で変わります。資料で確かめられる範囲で並べます。

種類間隔の目安もとの資料
クリニックのピーリング(グリコール酸・にきびの治療)始めは約2週間に1回。続けながら少しずつ空ける日本皮膚科学会
マッサージピール1〜3週間に1度を4〜5回。その後は定期的に病院の診療案内
ララピール最短1週間・ふだんは2週間に1回ほど。整ってきたら月1回など日本の代理店の目安
自宅の化粧品製品の表示どおり。回数を増やさない各製品の表示
日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ケミカルピーリング」Q5、熊本機能病院の診療案内をもとに作成

学会は、くすみにはグリコール酸で約4〜5回ほどで変化が出てくること、しみには浅いピーリングでは即効性がなく、数か月から年単位かかることが多いことも説明しています。どの場合も個人差があり、同じ人でも、その日の肌の状態や季節で反応が変わります。

種類をかけ持ちしない

早く変えたいからと、家のピーリング化粧品と、サロンやクリニックのピーリングを重ねるのはおすすめできません。学会は、1か月以内にほかのピーリングやレーザー、脱毛などを受けている場合、ピーリングを行えないことがあるとしています。受けているもの・使っているものは、担当者にそのまま伝えてください。

04受ける前と、受けたあとに気をつけること

ここは、どの種類にも共通する話です。日本皮膚科学会の説明をもとにまとめます。

受ける前

前日
顔そり・パック・スクラブ洗顔は避ける
伝えること
1か月以内に受けた施術、使っている化粧品、治療中の病気
相談
妊娠中・授乳中の方、傷あとが残りやすい方は先に相談

受けたあと

紫外線
毎日、日焼け止めを塗る
保湿
いつもより多めに、肌に合うもので
化粧品
合わないと感じたら、いったん休む

角質が傷んでいると、薬剤が必要以上に深く入ることがあるため、前日の顔そりやスクラブ洗顔は避けます。顔に湿疹があるときや、口唇ヘルペスがあるときも、治ってからにします。

受けたあとは、角質が紫外線や乾燥から肌を守る力が、一時的に弱くなります。学会がすすめているのは、低刺激の日焼け止め(SPF18・PA++程度)を毎日使うことと、自分の肌に合った保湿です。

中村一成がお客様の顔に手でなじませている様子
ピーリングのあとは、こすらず、手のひらでやさしく保湿を

こんなときは、皮膚科へ

  • 赤みやかさつきが、2〜3日たっても治まらない
  • 水ぶくれ・傷・かさぶたができて、続いている
  • しみが急に濃くなった、形が変わってきた

学会は、しみは皮膚がんとまぎらわしい場合もあり、自己診断は厳禁としています。気になるしみは、ピーリングの前に皮膚科で診てもらってください。

05迷ったら、目的で選ぶ

種類が多くて迷うときは、「何をしたいか」から決めると、行き先が決まります。

  1. にきび・しみを治したい皮膚科・美容皮膚科へ。学会のガイドラインでは、にきび、小さいしみ、小じわが、治療の選択肢のひとつとして挙げられています。深いしわや、にきび痕には十分な根拠がないとされています。
  2. 肌を整えたい。休みは取りにくいサロンのお手入れが候補になります。何を使うか、赤みや皮むけがあるかを、予約の前に確かめます。
  3. 毎日のケアに少し足したい家のピーリング化粧品を、表示の回数どおりに。赤みやヒリヒリがある日は休みます。

クリニックとサロンは、どちらかを選ぶものでもありません。治療は皮膚科で、ふだんの肌を整えるのはサロンと家で、と分けて考える方もいます。両方に通うときは、それぞれの担当者に、もう一方で受けていることを伝えてください。

中村一成が、お客様に自宅でのケアを説明している様子
受けたあとの保湿と紫外線対策まで、その日のうちに確かめておきます

06美容室で受けるピーリング(LUJUの場合)

LUJUで行っているのは、ララピールです。韓国H2MEDI社の公式認定を受けたピーリングで、“剥く”のではなく“満たす”タイプ。ダウンタイムはほとんどなく、痛みや刺激も少ない施術です。開発したのは、韓国で20年以上のキャリアを持つ美容外科医キム・ジンヒ氏。LUJUは、開発元と直接パートナー契約を結んだ、美容室では世界で初めてのララピール公認サロンです。施術のあと、そのままメイクをしてお帰りいただけます。

肌のトラブルを治すためのものではなく、肌を整えるお手入れとして行います。敏感肌の方も、カウンセリングで肌の状態を確認してから行います。白髪染めのコースでは、カラーの待ち時間に受けられます。

LUJUで受けられるララピール

銀座で受けるララピールのページを見る →LINEで空き時間を見る

LINE予約は24時間受付・電話不要/銀座駅 徒歩2分

07よくある質問

ピーリングは、どれくらいの頻度で受けるものですか?

種類で違います。日本皮膚科学会は、グリコール酸でのにきびの治療について、始めは約2週間に1回、続けながら少しずつ間を空けていくとしています。サロンや家の化粧品は、それぞれの店や製品の目安に合わせてください。

自宅のピーリングと、サロンやクリニックのピーリングは何が違いますか?

目的と強さが違います。家の化粧品は毎日のお手入れ、サロンは肌を整えるお手入れ、クリニックは医師が肌を診て行う治療です。にきびやしみを治したいときは、皮膚科で相談してください。

ピーリングのあと、皮がむけたり赤くなったりしますか?

日本皮膚科学会は、ケミカルピーリングのあとに赤みやかさつきが出ても、たいていは2〜3日で治まるとしています。続くときは皮膚科へ。皮がむけるかどうかは種類によって違うので、受ける前に確かめてください。

ピーリングを受ける前の日に、してはいけないことは?

学会は、前日の顔そり、パック、スクラブ洗顔を避けるようすすめています。1か月以内にほかのピーリングやレーザー、脱毛を受けた方は、先に担当者に伝えてください。

40代からピーリングを始めても大丈夫ですか?

年齢で決まるものではなく、その日の肌の状態で決まります。赤み・かゆみ・湿疹があるときは控え、気になる症状は先に皮膚科で相談してください。受けたあとは、毎日の日焼け止めと保湿を続けることが大切です。

シャンプー台で髪を洗っている様子

LUJU 銀座

白髪染めの日を、
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地肌につけない白髪染めと、
待ち時間のララピール。
初回 21,800円(税別)・約2時間

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美容師 中村一成

この記事を書いた人

中村一成

銀座の美容室LUJU代表・美容師15年目

銀座の美容室LUJU(ルジュ)代表。美容師15年目で、これまで1万人以上の髪と顔に触れてきました。髪と肌を一緒に見る美容師として、地肌を守る白髪染めと、肌を育てるケアを続けています。Instagramのフォロワーは16.5万人。『美ST』2025年3月号に掲載。

Instagramを見る(@nakamura_luju_wellaging)

参考にした資料

  1. 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ケミカルピーリング」Q1〜Q12
    https://qa.dermatol.or.jp/qa25/index.html
  2. 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ケミカルピーリング Q5 ケミカルピーリングの効果はすぐに現れますか?」
    https://qa.dermatol.or.jp/qa25/q05.html
  3. 公益財団法人 日本エステティック研究財団「エステティックサロンにおけるケミカルピーリングの消費者危害防止策について」(2001年)
    https://www.jerf.or.jp/kenkohigai/index4.html
  4. 熊本機能病院 皮膚科「皮膚のハリ低下(コラーゲンピール/PRX-T33)」
    https://www.juryo.or.jp/userguide/medical/hifuka-skin-tightness-lowered.php