白髪染めの臭いはなぜツンとする?原因と、においがつらいときの染め方
2026年10月28日 公開

白髪染めのツンとする臭いは、主に、髪を染めるために入っている「アルカリ剤」のアンモニアが空気中に揮発したものです。花王は、アンモニアは揮発して施術後に残りにくいためアルカリ剤として多く使われている一方、揮発しやすいぶん刺激臭が気になる、と説明しています。においを減らす工夫をした製品もありますが、使うときは換気のよい場所で、が基本です。
「染めている間、においで頭が痛くなりそう」「染めた後も髪が臭う気がする」。白髪染めのにおいは、40代・50代で家で染める方からよく聞く悩みです。この記事では、においの正体、においを抑える製品の考え方、家で染めるときの注意、染めた後に臭うとき、気分が悪くなったときの対応を、花王の資料と、ヘアカラーの説明書に書く注意(日本ヘアカラー工業会の自主基準・厚生労働省の通知)をもとにまとめました。
この記事の要点
- ツンとする臭いの主な正体は、アルカリ剤のアンモニア。揮発しやすいので、施術後には残りにくい(花王)
- 家で染めるときは、換気のよい場所で、混ぜたらすぐ使い、残った薬液は流して捨てる。においが少ない製品でも、毎回パッチテストを
- 染めている途中や直後に、息苦しさ・めまいなど気分が悪くなったら、すぐ洗い流して医師へ。その後はヘアカラーを使わない
01白髪染めの臭いの正体は、アルカリ剤のアンモニア
白髪をしっかり染める白髪染め(ヘアカラー・酸化染毛剤)は、1剤と2剤を混ぜて使います。花王によると、混ぜると反応が始まり、髪のメラニン色素を分解して脱色するのと同時に、染料どうしが髪の中で結びついて色になります。だから洗っても落ちにくく、白髪がしっかり染まります。
この反応を進めるために入っているのが「アルカリ剤」です。花王は、アルカリ剤として多く使われているのがアンモニアで、揮発して施術後に残りにくいことが選ばれる理由だと説明しています。一方で、揮発しやすい、つまり空気中に出ていきやすいので、そのぶん刺激臭が気になります。混ぜた瞬間や、塗っている最中に鼻にツンとくるのは、このためです。
| 入っている主なもの | 働き | |
|---|---|---|
| 1剤 | 染料のもと・アルカリ剤(アンモニアなど) | 染料が髪の中で色になるのを助ける |
| 2剤 | 酸化剤(過酸化水素水など) | メラニンを脱色し、染料を発色させる |
| 混ぜたあと | 反応が始まる | においが立ちやすい。すぐ使い始める |
においが強い=よく染まる、ではない
においが強いほど効いている、と感じる方もいますが、においの強さと染まり具合は別の話です。花王は、アルカリ剤を効果的に働かせる、アンモニアの代わりのアルカリを使う、においを覆う香料を使う、といった、刺激臭を減らす技術が開発されていると紹介しています。においを抑えた製品でも、白髪を染める仕組みは同じ酸化染毛剤です。
反対に、においが少ないからといって、かぶれにくいわけではありません。花王のサイトでは、日本ヘアカラー工業会の説明として、かぶれ(アレルギー)の原因の多くは1剤に入っている「酸化染料」だと紹介しています。においのもとのアルカリ剤とは別のものです。においが少ない製品でも、使う前のパッチテストは毎回必要です。
02においを抑えたいときの選び方
白髪染めのにおいがつらいときは、製品の選び方で変えられることがあります。売り場では「ツンとしにくい」「香りつき」などをうたう白髪染めが並んでいます。花王が紹介している、代わりのアルカリやにおいを覆う香料を使った製品です。
においが気になる方の選び方
- 箱の表示
- ニオイを抑えた・香りつき、などの表示を見る
- 剤の形
- クリームは少しずつ使える。泡や乳液は一度に使い切るタイプが多い
- 使う量
- 部分染めなら、必要な分だけ混ぜる
変わらないこと
- パッチテスト
- においが少なくても毎回48時間前に
- 換気
- においを抑えた製品でも、換気のよい場所で
- 使い方
- 放置時間や量は説明書どおりに
取り置きができるクリームタイプなら、花王の説明のとおり、生え際や根元など必要な所の分だけ使えます。一度に混ぜる量が少なければ、部屋に立つにおいも抑えやすくなります。
酸化染毛剤ではない方法もある
白髪を目立たなくする方法は、酸化染毛剤だけではありません。ヘアマニキュアや、シャンプー後に使うカラートリートメントは、メラニンを脱色せず、髪の表面近くに色をつける、仕組みの違うものです。花王は、いずれも1回で酸化染毛剤ほどしっかりは染まらないと説明しています。においの感じ方は製品によるので、選ぶときは表示を確かめてください。違いはヘアマニキュアと白髪染めの違いの記事にまとめています。
03家で染めるときの、においの注意
ヘアカラーの説明書には、使うときの注意が書かれています。その中身は、厚生労働省の通知と、日本ヘアカラー工業会の自主基準で決められています。においに関わるものを、順番に並べました。
- 換気のよいところで使う自主基準では、説明書に「換気のよいところで使用してください」と書くことになっています。窓を開ける、換気扇を回す。浴室で染めるなら、換気扇をつけたまま、ドアを少し開けておきます。
- 混ぜたら、すぐ使う薬液は使う直前に混ぜて、すぐ使うのが決まりです。混ぜてから置いておくと、においが立つ時間が長くなるうえ、反応も進んでしまいます。
- 染めている間に入浴しない自主基準は、染めている途中の入浴や、染める前に髪をぬらすことを避けるよう求めています。汗やしずくで薬液が目に入るおそれがあるためです。
- 残った薬液は、流して捨てる混ぜた薬液の残りは効果がなくなります。必ず洗い流して捨て、保存しないこと。自主基準は、ガスが出て容器が破裂するおそれがあると注意しています。においが部屋に残るのも防げます。
顔や首に薬液がついたときは、すぐに水で洗い落とします。ついたときの落とし方は白髪染めが肌についたときの記事へ。
染める前に、毎回パッチテストを
- ヘアカラーは、まれに重いアレルギー反応を起こすことがある
- これまで平気だった製品でも、突然かぶれる体質になることがある
- 染める48時間前に、毎回パッチテストを
やり方はパッチテストのやり方の記事にまとめています。
04染めた後も髪が臭うとき
花王の説明では、アンモニアは揮発しやすく、施術のあとに残りにくい成分です。それでも、染めた日の夜や翌日に、髪からにおいがする気がする、という方はいます。まず見直したいのは、すすぎです。

花王は、ふだんの洗髪でも、すすぐときに頭皮に触れていない、シャンプーをなじませる時間よりすすぎの時間がかなり短い、という方が多いと調べています。耳のうしろや後頭部、襟足はすすぎ残しやすい場所です。染めたあとは、指の腹で頭皮に触れながら、色水が出なくなるまで、ぬるつきがなくなるまですすいでください。
- 染めた直後のすすぎは、時間をかけて。耳のうしろ・襟足・生え際を最後にもう一度
- シャンプーとコンディショナーは、製品の説明書どおりに
- 髪は根元からしっかり乾かす。湿ったままにしない
染めた日のシャンプーで色が抜けるのが心配な方は、白髪染めの後のシャンプーの記事に、いつから洗えばよいかをまとめています。
何日もにおいが続くとき
染めてから何日たってもにおいが気になるときは、白髪染めとは別に、頭皮そのもののにおいが気になっていることもあります。頭皮のにおいの原因と洗い方は頭皮の臭いの記事へ。においと一緒に、頭皮のかゆみ・赤み・ブツブツがあるときは、においより肌の反応を先に考えて、皮膚科で相談してください。
05においで気分が悪くなったとき
においがつらい、というのと、気分が悪くなる、というのは、分けて考えてください。説明書に書く注意(自主基準)では、染めている途中や直後に、じんま疹(かゆみ・発疹・赤み)や、気分の悪さ(息苦しさ・めまいなど)を経験したことがある方は、ヘアカラーを使わないこととされています。
染めている途中に、こんなときは
- 息苦しさ、めまい、気分の悪さが出た
- じんま疹、かゆみ、赤み、はれが出た
- 強い刺激を感じた
すぐに薬液をよく洗い流して、医師の診療を受けてください(自主基準)。一度こうした症状が出た方は、次からヘアカラーを使わないでください。
これは、においの強い弱いの話ではありません。染めた後に、何らかの異常を感じた場合も、必ず医師の診療を受けるよう、厚生労働省の通知は定めています。においに慣れれば大丈夫、と我慢して続けないでください。
06美容室で染めるときは、においが苦手なことも先に伝える
美容室で使う白髪染めも、白髪をしっかり染める酸化染毛剤であれば、仕組みは家で使うものと同じです。においが苦手な方、過去に染めている途中で気分が悪くなったことがある方は、予約のときやカウンセリングで、先にお伝えください。

LUJUでは、染める前に、マイクロスコープで頭皮を拡大した写真を見ながら、その日の地肌をいっしょに確認します。赤みや傷がある日は、無理に染めない提案もします。施術中にしみたら、その場で止めて流し、地肌を見てから続けるか決めます。染めたあとにかゆみ・赤み・腫れが出たことがある方は、どの塗り方でも染めません。まず皮膚科で相談してください。
LUJUの白髪染めは、根元を地肌から約0.1mm浮かせて塗る「ゼロテク」で行います。ハケを地肌に当てないので、地肌に薬剤がつきにくく、しみやすい方でも受けやすい塗り方です。根元のぎりぎりまで塗るので、根元から染まります。

メインコースは、白髪染めと骨格似合わせカット、カラーの待ち時間に行う顔のケア(ララピール)を合わせた約2時間のコースです。染め方は、地肌につけずに塗る白髪染め、ブリーチしない白髪ぼかし、ブリーチしない透明感カラーの3つから、カウンセリングで選びます。半個室・マンツーマンで、完全予約制です。
はじめての方におすすめこのページで紹介した白髪染め
LUJUメインコース
このコースでやること
ゼロテク地肌につけない
カット骨格に合わせて
ララピール待ち時間に肌まで
30%OFF21,800円(税別)通常 31,000円(税別)
LINE予約は24時間受付・電話不要
【初回限定】カラーエステコース
ぐっさんさん
来店年数/2ヶ月
来店回数/4回
はじめての来店でカラーエステコースをお願いしました。
白髪染めを繰り返し、白髪がどんどん目立っていく中で、たまたま目に留まった中村さんのインスタを見て、お願いしたい!と思いました。
地肌につかないよう根元はふわっと塗っているのにしっかり染まっていることに驚きです。
これまで地肌にも塗っていたのに、翌日には白髪が目立っていたので、今までのはなんだったの?って感じです。
【初回限定】カラーエステコース
K.Mさん
来店年数/5ヶ月
来店回数/5回
初めて来店し、カラーエステコースをお願いしました。
自分に似合う髪型を提案していただき、頭皮の状態も丁寧に説明してくださり、頭皮にカラー剤が付かない高度なテクニックがいる白髪染を初めて体験し、仕上がりにとても満足しました。
エステカラー(地肌ケアカラー)+カット
F.Cさん
来店年数/2年11ヶ月
来店回数/53回
頻繁に来店しているお客様のレビュー
月に一度、カラーとカットで伺っています。
50代になり、髪型に悩むのはもちろんのこと白髪の悩みは中々解消されません。
ネット広告で頻繁に流れてくるカラートリートメントなど利用しましたが、私には合わず諦めていました。
(中略)
白髪は消えませんが仕組みを知り、今後どうしていったらいいか相談しながらキレイに仕上げていただいています。
07よくある質問
白髪染めのツンとする臭いの正体は何ですか?
主に、髪を染めるために入っているアルカリ剤のアンモニアです。花王は、アンモニアは揮発して施術後に残りにくい一方、揮発しやすいぶん刺激臭が気になる、と説明しています。
においの少ない白髪染めは、肌にもやさしいですか?
においとかぶれは別の話です。かぶれの原因の多くは1剤の酸化染料だと、花王のサイトは日本ヘアカラー工業会の説明を引いて紹介しています。においを抑えた製品でも、毎回48時間前のパッチテストをしてください。
染めた後の髪の臭いを消すには、どうすればいいですか?
まず、すすぎを見直してください。耳のうしろ・襟足・生え際はすすぎ残しやすい場所です。指の腹で頭皮に触れながら、色水が出なくなるまで、ぬるつきがなくなるまですすぎ、根元からしっかり乾かします。何日も続くときは、頭皮そのもののにおいのこともあります。
家で染めるとき、においを部屋に残さないコツはありますか?
換気のよい場所で使う、使う直前に混ぜてすぐ使う、部分染めなら必要な量だけ混ぜる、残った薬液は洗い流して捨てる、の4つです。混ぜた薬液は保存しないでください。
染めている途中でめまいがしました。次からどうすればいいですか?
すぐに薬液を洗い流して、医師の診療を受けてください。自主基準では、染めている途中や直後に気分の悪さ(息苦しさ・めまいなど)を経験した方は、ヘアカラーを使わないこととされています。白髪の隠し方は、医師に相談したうえで考えましょう。

参考にした資料
- 花王 ヘアケアサイト「カラーリング剤」(ヘアカラーのニオイ低減技術)
https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/11-7/ - 花王 ヘアケアサイト「カラーリングのQ&A」
https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/11-6/ - 花王 ヘアケアサイト「頭皮洗浄の効果と実態」
https://www.kao.com/jp/haircare/scalp/5-5/ - 日本ヘアカラー工業会「染毛剤等に添付する文書に記載する使用上の注意事項自主基準」(PMDA掲載)
https://www.pmda.go.jp/files/000213042.pdf - 厚生労働省「染毛剤、脱色剤及び脱染剤の使用上の注意について」(平成19年12月26日 薬食安発第1226001号・PMDA掲載)
https://www.pmda.go.jp/files/000213044.pdf



