ノンジアミンの白髪染め、デメリットは?染まり方と色持ちの違い
2026年10月13日 公開

ノンジアミンの白髪染めのデメリットは、大きく3つです。色持ちが短いこと、髪を明るくできないこと、選べる色の幅がせまいこと。ふつうの白髪染め(酸化染毛剤)が2〜3か月色持ちするのに対し、ヘアマニキュアは約2〜4週間、非酸化染毛剤は約1か月が目安です。
もうひとつ知っておきたいのは、「ノンジアミン」という言葉が何を指すかは、製品やお店によって違うことです。この記事では、ノンジアミンと呼ばれる染め方の種類と、それぞれの染まり方・色持ち、美容院で頼む前に確かめることを、日本ヘアカラー工業会の資料をもとに整理しました。
この記事の要点
- デメリットは、色持ちが短い・明るくできない・色の幅がせまい、の3つ。種類によって、どれが当てはまるかが違います
- 「ノンジアミン」は決まった分類の名前ではありません。医薬部外品の「染毛剤」か、化粧品の「染毛料」かを、先に確かめます
- 白髪染めでかゆみ・赤み・腫れが出たことがある方は、自分で選ぶ前に皮膚科へ。ノンジアミンでも、まれにかぶれることがあります
01ノンジアミンの白髪染めとは?決まった分類ではありません
美容室の白髪染めや、市販の白髪染めの多くは「酸化染毛剤」という種類です。色のもとになるのが酸化染料で、日本ヘアカラー工業会は、その例としてパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、メタアミノフェノール、パラアミノフェノールを挙げています。このうち、名前にジアミンとつく成分を、美容室ではまとめて「ジアミン」と呼んでいます。
「ノンジアミン」は、このジアミンを使っていない、という意味で使われる言葉です。ただ、法律や業界で決められた分類の名前ではありません。同じ「ノンジアミン」でも、中身は次のように分かれます。
- ヘアマニキュア(化粧品の染毛料)
- カラートリートメント・カラーリンス(化粧品の染毛料)
- 非酸化染毛剤(医薬部外品。昔からある、オハグロ式と呼ばれる白髪染め)
- ヘナなど、植物を使ったもの
注意したいのは、名前にジアミンとつく成分が入っていなくても、ほかの酸化染料が入っていれば、その製品は酸化染毛剤だということです。工業会は、酸化染料は体質や体調の変化によってアレルギー反応を起こす場合があるとして、酸化染毛剤では毎回のパッチテストを求めています。「ノンジアミン」という言葉だけで判断せず、どの種類にあたるのかを確かめるのが先です。
02ノンジアミンの白髪染めのデメリット3つ
1. 色持ちが短い
工業会の資料では、酸化染毛剤の色持ちは2〜3か月。これに対して、ヘアマニキュアは約2〜4週間、非酸化染毛剤は約1か月です。カラートリートメントは、シャンプーのたびに少しずつ色が落ちます。きれいな状態を保つには、染める間隔が短くなります。
2. 髪を明るくできない
酸化染毛剤は、染めるのと同時に、髪のメラニン色素を分解して明るくする働き(脱色)があります。黒髪を明るくしながら白髪を染められるのは、このためです。ヘアマニキュアやカラートリートメントは、髪に色素をつけて染めるもので、明るくする働きはありません。白髪には色がつきますが、黒い髪の明るさは変わりません。
3. 選べる色の幅がせまい
非酸化染毛剤の色は、黒〜黒褐色です。明るい茶色にしたい、という希望には合いません。ヘアマニキュアやカラートリートメントは色の種類がありますが、黒い髪を明るくできないので、仕上がりは今の髪の明るさの中で決まります。
| 色持ちの目安 | 明るくできるか | 主な注意 | |
|---|---|---|---|
| 白髪染め(酸化染毛剤) | 2〜3か月 | できる | アレルギーのかぶれを起こすことがある。毎回パッチテスト |
| ヘアマニキュア | 約2〜4週間 | できない | 地肌や爪につくと取れにくい。汗や雨で色落ちすることがある |
| カラートリートメント | シャンプーのたびに少しずつ落ちる | できない | くり返し使って、少しずつ染まる |
| 非酸化染毛剤 | 約1か月 | 色は黒〜黒褐色 | パーマがかかりにくいことがある。毎回パッチテスト |
03種類ごとの特徴と、染まり方
ヘアマニキュア
化粧品の「半永久染毛料」で、1回で染まるタイプです。酸性の染料が、髪の表面から内側に少し入って色がつきます。工業会は、くり返し染めても髪の傷みはあまりなく、アレルギーは少ないので、酸化染毛剤でかぶれた方が代わりに使っている、と説明しています。一方で、地肌などの皮膚や爪につくと、すぐには取れにくいことがあります。汗や雨で色落ちして、衣類につくこともあります。
カラートリートメント・カラーリンス
こちらも化粧品の半永久染毛料で、くり返し使ううちに少しずつ染まるタイプです。髪の傷みはあまりなく、アレルギーも少ないとされています。そのかわり、シャンプーのたびに少しずつ色が落ちます。1回でしっかり染めたい方には、物足りなく感じることがあります。
非酸化染毛剤(オハグロ式の白髪染め)
医薬部外品の染毛剤です。1剤を塗ったあとに2剤を塗り、髪の中で黒い色素をつくります。酸化染料は使われておらず、工業会は、酸化染毛剤でかぶれやすい方でも使える場合がある、としています。ただし、まれにかぶれを起こすことがあるので、毎回のパッチテストが必要です。パーマがかかりにくくなることもあります。
ヘナ
ヘナは植物の葉を使った染料です。工業会は、ヘナやヘナ由来の成分を含む製品について、酸化染毛剤と同じように、染める前に毎回パッチテストを行うよう求めています(厚生労働省の通知にもとづくもの)。また、国民生活センターは2026年5月、ヘナを配合した「かつら用」の製品に酸化染料が含まれていて、それを髪に使われた方に重いアレルギー症状が出た例があったと公表しています。「植物だから」と決めず、頭髪用の製品か、何が入っているかを確かめてください。

04ノンジアミンが向く人、ふつうの白髪染めが向く人
染毛料(マニキュアなど)が合いやすい方
- 色
- 今の髪の明るさのまま、白髪に色をつけたい
- 頻度
- 短い間隔で染め直すのが苦にならない
- 髪
- 毛先の傷みを増やしたくない
酸化染毛剤が合いやすい方
- 色
- 黒髪も明るくして、白髪となじませたい
- 頻度
- 1回で長く持たせたい
- 前提
- これまで染めて、かゆみ・赤み・腫れが出たことがない
どちらが優れている、という話ではありません。何を優先するかで決まります。そして、選ぶ前にひとつ、確かめておきたいことがあります。これまでに、染めたあとで症状が出たことがあるかどうかです。
染めたあとに症状が出たことがある方は、先に皮膚科へ
- 染めた日から数日のあいだに、頭皮・生え際・耳・首にかゆみや赤み、腫れが出たことがある
- かゆみだけでも、染めるたびに出る。前より強くなっている
- 染めている最中に、息苦しさやじんましんが出たことがある
工業会は、一度でもかぶれた方は、以後、酸化染毛剤を使わないよう呼びかけています。次に何で染めるかは、自分で決める前に皮膚科で相談してください。美容院では、診断はできません。
工業会は、かぶれたことのある方に、ヘアマニキュアなどの染毛料や非酸化染毛剤をすすめています。ただ、それらもまれにかぶれることがあります。何が原因だったのかを皮膚科で確かめてから選ぶほうが、遠回りに見えて確かです。
05美容院で「ノンジアミンで」と頼む前に、確かめること
「ノンジアミンカラー」をメニューにしている美容院は、東京にもたくさんあります。予約の前に、次のことを聞いておくと、仕上がりの行き違いが減ります。
- 使う薬剤は、化粧品の染毛料か、医薬部外品の染毛剤か
- ジアミン以外の酸化染料が入っているかどうか
- 色持ちはどのくらいか。次はいつごろ染めることになるか
- 希望の明るさ・色にできるか。できない場合は、どこまで近づけられるか
- パッチテストが必要か。必要なら、いつ行うか
あわせて、これまでの経過も伝えてください。いつ、何で染めて、どんな症状が、どのくらい続いたか。皮膚科で検査を受けた方は、その結果も。美容師が薬剤を選ぶときの、いちばんの手がかりになります。
LUJUの白髪染めについて
LUJUのメインコースの白髪染めは、酸化染毛剤を使います。薬剤を地肌から約0.1mm浮かせて塗る「ゼロテク」という塗り方で、地肌に薬剤がつきにくいのが特徴です。ただし、これはアレルギーを防ぐ方法ではありません。染めたあとにかゆみ・赤み・腫れが出たことがある方は、ゼロテクでも染めません。まず皮膚科で相談していただくようお伝えしています。
染める前には、マイクロスコープで頭皮を拡大した写真をいっしょに見て、その日の地肌を確認します。赤みや傷がある日は、無理に染めない提案もします。
はじめての方におすすめこのページで紹介した白髪染め
LUJUメインコース
このコースでやること
ゼロテク地肌につけない
カット骨格に合わせて
ララピール待ち時間に肌まで
30%OFF21,800円(税別)通常 31,000円(税別)
LINE予約は24時間受付・電話不要
06よくある質問
ノンジアミンの白髪染めは、よく染まりますか?
種類によります。ヘアマニキュアは1回で白髪に色がつきますが、色持ちは約2〜4週間です。カラートリートメントは、くり返し使って少しずつ染まります。どれも黒い髪を明るくする働きはないので、明るい色でしっかり染めたい方には向きません。
ノンジアミンなら、アレルギーの心配はありませんか?
ありません、とは言えません。日本ヘアカラー工業会は、ヘアマニキュアなどはアレルギーが少ないとしていますが、非酸化染毛剤もまれにかぶれを起こすことがあるとしています。染めて症状が出たことがある方は、先に皮膚科で相談してください。
市販のノンジアミンの白髪染めを選ぶとき、どこを見ればいいですか?
箱の表示で、医薬部外品の「染毛剤」か、化粧品の「染毛料」かを確かめます。成分の欄に、パラフェニレンジアミンのほか、トルエン-2,5-ジアミン、パラアミノフェノール、メタアミノフェノールなどの酸化染料がないかも見てください。
ヘアマニキュアは、髪が傷みませんか?
工業会は、くり返し染めても髪の傷みはあまりない、としています。まったく傷まない、という意味ではありません。染めたあとの洗い方や乾かし方も、手ざわりに関わります。
一度ジアミンでかぶれました。時間をおけば、また白髪染めを使えますか?
工業会は、一度でもかぶれた方は、以後、酸化染毛剤を使わないよう呼びかけています。症状が治まっても、同じ種類で染めればまた出て、重くなることがあるためです。今後の染め方は、皮膚科で相談して決めてください。

参考にした資料
- 日本ヘアカラー工業会「ヘアカラーリング製品の分類(詳細)」
https://www.jhcia.org/information/1_classification.html - 日本ヘアカラー工業会「ヘアカラーによるアレルギー反応(かぶれ)を経験された方へ」
https://www.jhcia.org/rash/5_experienced.html - 消費者庁 消費者安全調査委員会「毛染めによる皮膚障害」報告書 概要(2015年10月23日)
https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_008/pdf/8_houkoku_gaiyou.pdf - 国民生活センター「酸化染料を含むヘナ製品によるアナフィラキシーが発生」(2026年5月20日)
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20260520_2.html



