ヘアアイロンの温度は何度がいい?傷まない目安は160℃以下
2026年10月29日 公開

ヘアアイロンの温度は、160℃以下が目安です。花王の研究資料では、160℃以上の加熱をくり返すと髪の内側の構造が変わって弾力が落ち、200℃以上では壊れる、とされています。市販のアイロンは100〜200℃以上まで設定できるものが多いので、「いちばん高い温度で手早く」は、毎日のこととなると髪の負担が積み重なります。
もうひとつ大事なのが、温度と同じくらい「当て方」です。熱くやわらかくなった髪を強く挟んで引っぱると、表面のキューティクルが大きくはがれることがあります。この記事では、温度の決め方と、傷めにくい使い方の手順をまとめました。
この記事の要点
- 設定は160℃以下に。160℃以上のくり返しで弾力が落ち、100℃以上のくり返しでも内側の空洞が増える(花王)
- 温度より差が出るのが当て方。乾いた髪に、毛束を少なくとり、強く挟まず・引っぱらず、短時間で
- ドライヤーの熱は、離して使えばほとんど心配ない。気をつけたいのは、乾いた髪に高温を当て続けること
01ヘアアイロンの温度は何度?答えは160℃以下
アイロンの熱は、髪をやわらかくして形をつけやすくするためのものです。ただ、温度が上がるほど、髪の内側にも変化が起こります。花王は、温度ごとに次のように説明しています。
| 温度(くり返し加熱した場合) | 髪の中で起きること | 見た目・手ざわり |
|---|---|---|
| 100℃以上 | 内側のたんぱく質が部分的に変わり、空洞が増える | しなやかさやツヤが落ちやすい |
| 160℃以上 | 内側(コルテックス)の繊維の構造が変わる | 弾力が落ち、形が決まりにくく、持ちも悪くなる |
| 200℃以上 | 内側の繊維の構造が壊れる | 160℃以上より、さらに傷みが進む |
このため花王は、アイロンは少なくとも160℃以下に設定し、短い時間で使うコツを覚えるよう勧めています。「くせが伸びないから」と温度を上げていくと、弾力が落ちて形が決まりにくくなり、さらに温度を上げる、というくり返しになりがちです。
200℃、180℃は使わないほうがいい?
1回使っただけで髪がだめになる、というわけではありません。ただ、資料が示しているのは「くり返し」の影響です。毎日使う方、同じ所に何度も通す方ほど、160℃以下から始めて、それで形がつくかを先に試してください。形がつかないときは、温度を上げる前に、下の「当て方」を見直すほうが先です。
02温度より差が出る「当て方」
花王は、高温でやわらかくなった髪を、強く挟んでアイロンの面とこすると、キューティクルが大きくはがれることがある、と注意しています。強く挟んで引っぱりすぎると、髪が伸びきって戻らなくなったり、うねりが出たりもします。その結果、手ざわりが悪くなり、枝毛や切れ毛もできやすくなります。
傷めやすい使い方
- 髪
- ぬれた髪・半乾きの髪に当てる
- 毛束
- 一度にたくさん挟む
- 力
- 強く挟んで、引っぱりながらすべらせる
- 回数
- 同じ所に何度も通す
傷めにくい使い方
- 髪
- 毛先まで乾かしてから
- 毛束
- アイロンの太さを目安に少なめに
- 力
- 軽く挟み、ゆっくり1回で
- 仕上げ
- 形をつけたら、冷めるまでさわらない
一度に挟む量は、アイロンの太さが目安
毛束が多いと、熱が中まで届かず、形がつきにくくなります。すると同じ所を何度も通すことになり、外側だけが長く熱を受けて傷みます。花王は、コテなら直径を目安に量を決め、たとえば直径32mmなら3cm幅ほどの毛束をとる、としています。
毛流れをそろえてから、当てる
髪が交差したままアイロンを通すと、引っかかって、熱でやわらかくなった髪のキューティクルがはがれたり、切れたりします。くしでからまりをとり、アイロンを完全に閉じずに根元から毛先へ一度すべらせて面をそろえてから、はさむ。これだけで、少ない回数できれいに仕上がります。
03ヘアアイロンの使い方:傷めにくい手順
- 根元から毛先まで、しっかり乾かすぬれた髪に当てると、乾くまで時間がかかって形がつかず、長く高温を受けて傷みます。冷たく感じる所が残っていないか、指で確かめます。
- アイロン用のスタイリング剤は、乾いてからつけたら少し時間をおき、湿り気がなくなってから当てます。
- 温度を160℃以下に設定する低めから始め、形がつくかを見ます。
- 髪を分けてクリップでとめ、下から左右、上下に分け、内側の下の段から順に進めます。
- 毛束を少なめにとり、面をそろえるくしでとかし、アイロンを軽くすべらせて、毛流れをそろえます。
- 軽く挟んで、ゆっくり1回ストレートなら、平らに挟んで毛先までゆっくり。強く挟まず、引っぱりません。
- 冷めるまで、形をさわらない温まった髪は、ぬれているときと同じで形が変わりやすい状態です。カールは手のひらにのせて冷めるのを待つと長持ちします。
仕上げのスプレーやオイルは、髪が室温まで冷めてからつけます。熱いうちにとかしたり、スタイリング剤でぬらしたりすると、形が変わって毛先がはねたり、伸びたりします。花王は、内巻きにしてもすぐ毛先がはねる方は、根元まで乾かしてからアイロンを使っているか、使ったあと冷ましているか、の2つを確かめるよう勧めています。
04ドライヤーの熱は、傷みの原因になる?
「熱が心配だから、ドライヤーも控えている」という方がいます。花王によると、1200Wのドライヤーから10cm以上離れると風は90℃以下、ぬれている髪の表面温度は60〜70℃ほどにとどまります。乾いたあとに熱を当て続けなければ、内側の空洞が増えはじめる100℃以上にはならない、と説明しています。
| 髪に当たる温度の目安 | 気をつけること | |
|---|---|---|
| ドライヤー(10cm以上離す) | ぬれた髪で60〜70℃ほど | 乾いたあとに当て続けない |
| ヘアアイロン・コテ | 設定しだいで100〜200℃以上 | 160℃以下・短時間・強く挟まない |
気をつけたいのは、ドライヤーではなく、乾かし方が足りないままアイロンに進むことです。半乾きの部分にアイロンを当てると、そこだけ長く熱を受けます。乾かし方の手順は、髪のツヤの出し方の記事にまとめています。
05毎日アイロンを使う方、カラーをしている方へ
ヘアカラーやパーマをした髪は、キューティクルどうしの結びつきが弱くなり、小さな摩擦でもはがれやすくなる、と花王は説明しています。白髪染めを続けている方は、毛先ほどこの状態が重なっています。温度を160℃以下にすることに加えて、毛先には何度も通さない、強く挟まない、を特に意識してください。
毛先の傷みがすでに目立つ方は、毛先がパサパサなのは切るしかない?で、切る・切らないの目安と手入れをまとめています。

毎朝のアイロンの時間や回数は、髪の形や毛流れによっても変わります。「どこがはねるのか」「どこが広がるのか」を美容師に伝えると、カットやカラーの相談がしやすくなります。LUJUのメインコースは、カラーと骨格に合わせたカットに、カラーの待ち時間に行う顔のケア(ララピール)を合わせた、約2時間のコースです。
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06よくある質問
ヘアアイロンは何度に設定すればいいですか?
160℃以下が目安です。花王の資料では、160℃以上の加熱をくり返すと髪の弾力が落ちるとされています。低めの温度から始め、形がつくかを確かめてください。
160℃だと、くせが伸びません。
温度を上げる前に、毛束を少なめにとる、くしで面をそろえてから当てる、根元まで乾かしてから使う、の3つを試してください。毛束が多いと熱が中まで届かず、何度も通すことになります。
ぬれた髪や半乾きの髪に使ってもいいですか?
避けてください。乾くまでに時間がかかって形がつかないうえ、長く高温を受けて傷みが進むと花王は説明しています。毛先までしっかり乾かしてから使います。
アイロンを毎日使っても大丈夫ですか?
毎日使うなら、なおさら温度と当て方が大切です。160℃以下に設定し、同じ所に何度も通さず、強く挟まず、短い時間で。仕上げは、冷めるまでさわらないことです。
アイロンの前に、オイルをつけてもいいですか?
アイロン用と表示のあるスタイリング剤を使い、つけたら湿り気がなくなるまで少し時間をおいてから当ててください。仕上げのオイルは、髪が冷めてから少量つけます。

参考にした資料
- 花王 ヘアケアサイト「高温加熱の影響」
https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-7/ - 花王 ヘアケアサイト「アイロン」
https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/9-7/ - 花王 ヘアケアサイト「スタイリングのQ&A」
https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/9-10/ - 花王 ヘアケアサイト「パーマ・ヘアカラーなどの化学処理の影響」
https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-5/



