肌にハリがない原因は?40代から変わる理由と、家でできるハリのケア
2026年10月18日 公開

肌のハリがなくなる主な原因は、年齢による真皮の変化と、紫外線による「光老化」の2つです。日本皮膚科学会は、紫外線を浴び続けると、真皮にある皮膚の張りを保つ弾性線維が壊れ、張りがなくなってしわやたるみができると説明しています。そして光老化は、加齢に上乗せして起こる変化で、予防ができ、光線防御によってある程度は元に戻る可能性もあるとしています。
40代で「急にハリがなくなった」と感じる方が多いのは、長年の紫外線の蓄積が表に出てくる時期と、年齢の変化が重なるからです。この記事では、ハリを支えているもの、なくなる原因、化粧品に言える「ハリ」の範囲、表情筋の研究、家で今日からできるケアとサロンでできることを、髪と頭皮と顔を一緒に見ている銀座の美容師の立場でまとめました。
この記事の要点
- ハリを支えているのは、肌の奥の「真皮」にある弾性線維とコラーゲン。年齢で変わる分に、紫外線で壊れる分が上乗せされる。上乗せの分は、毎日の紫外線対策で減らせる
- 化粧品が言えるのは「肌にはりを与える」「乾燥による小ジワを目立たなくする」まで。たるみそのものを戻すのは医療の領域。期待する範囲を分けると、選び方を間違えない
- 家でできるのは、毎日の日焼け止め・保湿・表情筋と頭皮を動かす1日1分。20週間の表情筋トレーニングで頬の張りが変わった研究がある
01肌のハリとは?何が支えている?
肌は、表面の「表皮」、その下の「真皮」、さらに下の皮下組織の3層でできています。指で頬を押したときに戻ってくる力、笑ったあとに元の位置に戻る力。それを支えているのが、真皮にあるコラーゲン線維と弾性線維(エラスチン)です。表皮の潤いが「みずみずしさ」なら、真皮の線維が「ハリ」です。
ここで大事なのは、ハリの土台が、化粧水や美容液が届く表皮ではなく、その下の真皮にあることです。だから「保湿をしているのにハリがない」ということが起こります。保湿は表皮の乾燥を防ぎ、乾燥による小じわを目立たなくするために必要ですが、真皮の線維そのものを増やすわけではありません。
真皮の線維は、年齢とともに作られる量が減り、質も変わります。これは誰にでも起こる変化で、止めることはできません。ただ、ハリがなくなる原因は年齢だけではありません。もうひとつの原因は、避けられるものです。
02ハリがなくなる原因:年齢と紫外線。40代で変わったと感じる理由
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aは、光老化(紫外線による皮膚の老化)と、加齢による老化を分けて説明しています。加齢だけの老化では、皮膚は薄く、色も薄くなる方向に向かいます。一方、紫外線を浴び続けた皮膚では、真皮の弾性線維が壊れて「お団子状態」になり(光線性弾性線維症)、弾性線維が働かなくなって皮膚の張りがなくなり、しわやたるみができる。学会は、この変化は加齢だけでは起こらないとしています。
| 年齢による変化 | 紫外線による変化(光老化) | |
|---|---|---|
| 起こり方 | 誰にでも、ゆっくり | 浴びた量に応じて、年齢に上乗せ |
| 皮膚の様子 | 薄く、色も薄くなる | 厚くゴワゴワに、色は濃く。シミ・深いしわ・たるみ |
| 防げるか | 止められない | 予防できる。光線防御である程度戻る可能性も |
40代で「急に」と感じるのは、蓄積が表に出る時期だから
光老化は、学会の言葉を借りれば「加齢に上乗せして起こる慢性の紫外線障害」です。慢性、つまり積み重ねです。20代・30代に浴びた紫外線の分が、年齢の変化と重なって、40代で一度に表に出てくる。「去年までは大丈夫だったのに」と感じるのは、去年までの蓄積が、今年の変化と足し合わさったからです。
もうひとつ、40代で見落とされやすいのが頭皮です。頭皮と顔の皮膚は1枚でつながっていて、頭皮が硬くなると顔の皮膚を上から支える力が弱くなります。頭皮と顔の関係は顔のたるみの原因の記事とヘッドスパと顔のたるみの記事にくわしく書いています。
紫外線は「夏の晴れた日」だけではない
環境省の「紫外線環境保健マニュアル2020」によると、薄い雲なら紫外線の80%以上が通り抜けます。夏は午前10時から午後2時に、1日の約70%が集中します。通勤の10分、洗濯物を干す5分、窓際の席。ハリに関わるのは、海に行った日より、こうした毎日の積み重ねです。
03家で、今日からできるハリのケア
- 毎朝の日焼け止めを、季節に関係なく光老化は予防できる変化です。日本皮膚科学会は、日常の生活でもサンスクリーン剤の使用を勧めています。曇りの日も、冬も、顔と首、そして分け目の地肌まで。汗をかいたら塗り直します。
- 保湿は「乾燥による小じわ」のために保湿で真皮の線維は増えませんが、表皮が乾くと小じわが目立ち、ハリがないように見えます。洗顔のあとすぐに、化粧水と乳液かクリームで水分と油分の両方を。顔をこすらないことも大切です。
- 表情筋を動かす米国の皮膚科の研究(Alamら・2018年・JAMA Dermatology)では、40〜65歳の女性16人が、顔の筋肉を動かす運動を1日30分、20週間続けたところ、頬の上部と下部のふくらみの評価が改善し、皮膚科医が推定した見た目の年齢の平均が50.8歳から48.1歳に下がりました。人数が少なく、比べる群のない研究ですが、顔の筋肉を使うことがハリの見え方に関わる手がかりです。
- 頭皮と顔を、1日1分動かす頭皮と顔は1枚の皮膚でつながっています。シャンプーのときに、指の腹で頭皮を前後に動かす。朝、手のひらで頬を包んで、こめかみに向けてやさしく持ち上げる。こするのではなく、皮膚の下の筋肉ごと動かす感覚です。
- 眠りと食事を整える肌は眠っている間に入れ替わり、材料はたんぱく質と野菜・果物から来ます。極端な食事制限をしている時期は、肌のハリも落ちやすくなります。特別なことより、毎日同じ時間に寝て、3食にたんぱく質を入れることから。

04化粧品の「ハリ」はどこまで?美容医療との線引き
「ハリ 美容液」で探すと、たくさんの商品が出てきます。選ぶ前に知っておきたいのが、化粧品が言ってよい効能の範囲です。厚生労働省の通知で定められた化粧品の効能は56項目あり、ハリに関わるのは「肌にはりを与える」(30番)と「乾燥による小ジワを目立たなくする」(56番・効果を試験で確かめた製品だけ)です。
つまり化粧品は、「たるみを戻す」「真皮のコラーゲンを増やす」とは言えません。言えないのは、根拠がないからというより、化粧品として許される範囲がそこまでだからです。逆に言えば、「たるみが治る」「コラーゲンが〇倍」と書いてある化粧品の広告は、範囲を超えています。
化粧品・サロンのケアに期待すること
- できること
- 肌にはりを与える・乾燥による小じわを目立たなくする・肌をなめらかに整える
- 向く悩み
- 「何となくハリがない」「夕方にしぼんで見える」「乾燥でこわばる」
- 続け方
- 毎日、長く。やめると元に戻る
美容医療に相談すること
- できること
- 真皮や皮下組織に直接働きかける施術(医師の判断で)
- 向く悩み
- フェイスラインの明らかな変化、深いしわ、たるみそのもの
- 注意
- 費用・ダウンタイム・くり返しの必要を、医師に確かめる
LUJUの考え方は「美容医療に行く前に。頭皮と顔の1日1分お家ケア」です。医療を否定しているのではなく、順番の話です。家でできること、サロンでできることをやったうえで、それでも気になるところを医療に相談する。この順番なら、使うお金も時間も無駄になりません。
05サロンでできること:剥かずに満たすピーリング、ララピール
LUJUでは、白髪染めやヘッドスパの待ち時間に、顔の肌のケアとしてララピールを行っています。韓国H2MEDI社の公式認定を受けたピーリングで、角質を「剥く」のではなく「満たす」タイプです。メーカーは、肌を薄くしないピーリングと説明しています。
LUJUのホームページで書いているとおり、一度の施術からハリとツヤを感じていただけます。たるみが気になるフェイスラインも、すっきり見えます。ダウンタイムはほとんどなく、痛みや刺激も少なく、施術のあとそのままメイクをして帰れます。はじめの5〜6回を1〜2週間おきに続けた方から、肌の変化の声を多くいただいています(感じ方には個人差があります)。
敏感肌の方も、カウンセリングで肌の状態を確認してから行います。妊娠中・授乳中の方も受けていただけますので、先にお伝えください。顔に化粧品を使う施術は美容師法の対象とされていて(厚生省の通知)、LUJUでは美容師免許を持つ美容師が、美容室で行います。

06よくある質問
肌のハリは、何歳から落ちますか?
真皮の線維は、年齢とともに少しずつ作られる量が減ります。「何歳から」と線を引ける数字はありませんが、40代で「急に変わった」と感じる方が多いのは、それまでに浴びた紫外線の蓄積が、年齢の変化と重なって表に出る時期だからです。20代・30代の方は、いまの紫外線対策が40代のハリに効いてきます。
コラーゲンを飲むと、肌のハリは戻りますか?
食品の効果について、この記事で言えることはありません。確かなのは、真皮の線維の材料になるたんぱく質を、毎日の食事でとることです。特定の食品やサプリに頼るより、3食にたんぱく質を入れることを先に。
ハリ用の美容液は、何を基準に選べばいいですか?
化粧品が言えるのは「肌にはりを与える」「乾燥による小ジワを目立たなくする」までです。「たるみが治る」「コラーゲンが〇倍」といった言葉で選ばないこと。毎日使い続けられる使い心地と価格か、こすらずに塗れるか、を基準にしてください。塗るときに頭皮と顔を一緒に動かす習慣をつけると、続けやすくなります。
ハリがないのは、たるみの始まりですか?
ハリの低下とたるみは重なる部分がありますが、同じではありません。乾燥でこわばって「ハリがない」ように見えているだけなら、保湿と紫外線対策で変わります。フェイスラインの位置が明らかに変わってきたなら、たるみの領域です。家のケアを続けても気になるときは、美容皮膚科で相談してください。

参考にした資料
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「日焼け Q5 光老化は普通の老化とどう違うのですか?」
https://qa.dermatol.or.jp/qa2/q05.html - 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「日焼け Q10 光線防御のポイントは?」
https://qa.dermatol.or.jp/qa2/q10.html - 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」
https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf - 大阪府「化粧品の効能の範囲」(厚生労働省通知にもとづく56項目の表)
https://www.pref.osaka.lg.jp/o100100/yakumu/shinsa/hyou1-4.html - Alam M ほか. Association of Facial Exercise With the Appearance of Aging. JAMA Dermatology 2018
https://jamanetwork.com/journals/jamadermatology/fullarticle/2666801 - 厚生省通知「理容師法及び美容師法の運用について」(昭和56年4月25日 環指第77号)
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta0312&dataType=1&pageNo=1 - LUJU ララピールのページ
https://luju-salon.com/larapeel/



