ヘッドスパの効果は?いつまで続くか・頻度の目安を美容師が解説
2026年10月10日 公開

ヘッドスパの効果として、研究で確かめられていることは多くありません。わかっているのは、頭皮マッサージで頭皮の血流や動きやすさが変わること、ストレスに関わる数値に変化が見られたこと、このあたりまでです。
そして、1回で起きた血流の変化は長くは続きません。変化が続くのは、くり返したときです。この記事では、ヘッドスパに期待できること・できないこと、効果がいつまで続くか、受ける頻度の目安を、花王の研究と論文をもとに整理しました。
この記事の要点
- 確かめられているのは、頭皮の血流・動きやすさの変化と、ストレスに関わる数値の変化まで。白髪が減る・髪が生えるとは言えません
- 1回のマッサージでは、血流への効果は持続しません。毎日続けた実験で、ふだんの血流量が上がりました(花王)
- 頻度に決まった基準はありません。美容室では髪を整える日に合わせ、あいだは家で毎日1分が続けやすい形です
01ヘッドスパの効果で、わかっていること・言えないこと
ヘッドスパは、頭皮を洗い、ほぐす施術です。美容室ごとに内容が違うので、「ヘッドスパそのもの」を調べた研究は多くありません。参考になるのは、ヘッドスパの中心である頭皮マッサージの研究です。
頭皮の血流と、動きやすさ
花王は、頭皮マッサージの目的を「頭皮をもみほぐして柔らかくし、血行を良くすること」と説明しています。同社の実験では、1〜3分のマッサージを1日3回、6か月続けた9名の平均で、ふだんの頭皮の血流量が上がりました。また、マッサージを1回行うだけでも頭皮が動きやすくなり、1週間続けると頭皮が柔らかくなったとしています。
ストレスに関わる数値
女性を対象にした研究もあります。韓国で、会社勤めの女性34人を、15分の頭皮マッサージ、25分の頭皮マッサージ、マッサージなしの3つに分け、週2回・10週間続けた研究です(Kimら、2016年)。マッサージを受けた人たちでは、ストレスに関わるホルモンと血圧に変化が見られました。
わかっていること
- 血流
- 毎日続けた実験で、ふだんの頭皮の血流量が上がった
- 頭皮
- 1回で動きやすくなり、1週間で柔らかくなった
- ストレス
- 週2回・10週間で、関わる数値に変化が見られた
言えないこと
- 白髪
- 白髪が減る・黒く戻る
- 髪
- 髪が生える・抜け毛が止まる
- 顔
- 顔のたるみが治る・引き上がる
どれも人数の少ない研究で、家で毎日続けた場合や、決まった条件で続けた場合の結果です。美容室のヘッドスパを1回受ければ同じことが起きる、とは言えません。期待しすぎず、できることを知ったうえで受けるのが、いちばん満足しやすい受け方です。
02ヘッドスパの効果は、いつまで続く?
受けた直後の頭の軽さやすっきりした感じが何日続くかは、人によって違い、何日と示した資料は見当たりません。資料で確かめられるのは、血流と頭皮のやわらかさについてです。
花王は、1回の頭皮マッサージでは、マッサージ後の血流に対する効果は持続せず、時間がたつにつれて血流量は下がっていくと説明しています。そのうえで、長い期間くり返し行うことで、持続的な血流の増加と、頭皮の状態の変化が期待できるとしています。
| 1回で | 続けると | |
|---|---|---|
| 頭皮の血流 | 上がるが、時間とともに戻る | 毎日・6か月で、ふだんの血流量が上がった |
| 頭皮の動き・やわらかさ | 動きやすくなる | 1週間で柔らかくなった |
| ストレスに関わる数値 | — | 週2回・10週間で変化が見られた |
つまり、1回のヘッドスパは「その日のリセット」で、変化を続かせるのは毎日の積み重ね、と考えるのが資料に合っています。美容室で受けた日に、ほぐれた頭皮の感覚を覚えておき、家で同じ場所を動かす。その組み合わせが現実的です。

03ヘッドスパの頻度は、どれくらいがいい?
ヘッドスパの頻度に、公的な基準はありません。「月に何回受けないと効果がない」と言い切れる資料もありません。研究で使われた条件を並べると、次のとおりです。
- 花王の実験:1〜3分を1日3回、毎日(手のマッサージと、入浴時のマッサージブラシ)
- Kimらの研究:15分または25分を、週2回
どちらも「短い時間を、こまめに」です。美容室に週2回通うのは現実的ではないので、美容室のヘッドスパは髪を整える日に合わせて受け、あいだの日は家で短く続ける。これが無理のない形です。
美容室で受ける間隔
LUJUでは、お客様の来店の間隔は平均で約6週間です(2026年7月時点)。髪を整える日に合わせて受けると、通う回数を増やさずにすみます。白髪染めと同じ日に受けるときの順番は、白髪染めとヘッドスパは同じ日にできる?の記事にまとめています。
受けないほうがいい日
こんな日は、ヘッドスパを休む
- 頭皮に赤み・傷・かゆみ・痛みがある
- フケが急に増えた、湿疹がある
- 抜け毛が急に増えた、円形に抜けているところがある
頭皮の症状は、ヘッドスパでは治せません。先に皮膚科で相談してください。美容院では診断はできません。
04家で続ける、1日1分の頭皮マッサージ
花王は、頭皮には頭蓋骨があるため、ひとつの方法ではなく、押す・しっかりこする・もむを組み合わせると効果的だとしています。シャンプーのときにできる手順は、次のとおりです。
- シャンプーを全体に行き渡らせるすすぐ前の、泡がある状態で行います。指がすべるので、頭皮をこすりすぎずにすみます。
- 指先を置いて、頭皮ごと動かす5本の指先で頭皮をつかむように置き、指の位置は動かさずに、円を描くように3回ほどもみほぐします。耳の上から頭の中心へ、位置を変えながら全体に。
- こめかみから頭頂へ、ゆっくり引き上げる真ん中の3本の指で頭皮を押しながら、下から上へ少しずつ指を移動します。
- 気持ちいい場所を、3秒押して離す頭の中央あたりで、気持ちいいと感じる場所を3秒押して離します。息を吐きながら押すと、力が抜けやすくなります。

洗っているときは、指先で髪をこすらないこと。爪は立てません。花王は、頭皮が濡れているときに強くこする方法は、頭皮を傷めないよう避けるように、としています。
05ヘッドスパに「効果がない」と感じるとき
ヘッドスパは効果がない、と感じる理由の多くは、期待していたことと、ヘッドスパにできることのずれです。白髪を減らしたい、抜け毛を止めたい、という目的で受けると、変化を感じにくいはずです。それはヘッドスパの役目ではないからです。
ヘッドスパに向いているのは、次のような目的です。
- 自分では洗いにくい生え際や後頭部まで、頭皮をすっきりさせたい
- 頭皮のかたい場所、動きにくい場所を知りたい
- 横になって、何もしない時間をつくりたい
白髪が増える仕組みは白髪が増えるのはなぜ?の記事に、顔との関係はヘッドスパで顔のたるみは変わる?の記事にまとめています。
06LUJUでヘッドスパを受けるなら
LUJUは、髪・頭皮・顔の3つを一緒に見る美容室です。完全予約制・半個室で、マンツーマンで担当します。カウンセリングでは、マイクロスコープで頭皮を拡大した写真を見ながら、その日の地肌をいっしょに確認します。
ヘッドスパだけの単品メニューはありません。若返りヘッドスパとララピールを組み合わせたリラックスケアコース(約2時間)か、白髪染め・カットまで含むプレミアムコースで受けていただけます。ララピールは、韓国H2MEDI社の公式認定を受けた、“剥く”のではなく“満たす”ピーリングです。メニューの全体はメニュー一覧で見られます。
07よくある質問
ヘッドスパは、本当に効果がありますか?
頭皮マッサージについては、頭皮の血流や動きやすさの変化、ストレスに関わる数値の変化を報告した研究があります。一方で、白髪が減る、髪が生える、と確かめられたわけではありません。頭皮をすっきりさせて、ほっとする時間として受けるのが合っています。
ヘッドスパの効果は、何日くらい続きますか?
すっきりした感じが何日続くかを示した資料は見当たりません。花王は、1回のマッサージでは血流への効果は持続せず、長い期間くり返すことで変化が期待できるとしています。美容室で受けた日のあとは、家で1日1分続けるのがおすすめです。
ヘッドスパは、白髪に効果がありますか?
ヘッドスパで白髪が減る、黒く戻る、と確かめた研究は見当たりません。白髪は、髪に色をつける細胞の働きに関わるもので、頭皮をほぐすこととは別の話です。
ヘッドスパを受けると、よく眠れるようになりますか?
眠りが良くなると確かめた資料は、この記事で調べた範囲では見当たりませんでした。ストレスに関わる数値の変化を報告した研究はありますが、眠りについて言えることではありません。眠れない日が続くときは、医療機関で相談してください。
ヘッドスパは、毎週受けてもいいですか?
頭皮に赤みや傷がなければ、間隔に決まりはありません。ただ、強い力でくり返しこすると頭皮の負担になります。回数を増やすより、家で短く、やさしく続けるほうが続けやすい方法です。

参考にした資料
- 花王 ヘアケアサイト「頭皮マッサージ/効果と方法《頭皮ケアから始まる美容》」
https://www.kao.com/jp/haircare/health-of-scalp/20-10/ - 花王 ヘアケアサイト「育毛のしくみと効果/育毛剤と頭皮マッサージ」
https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/10-1/ - Kim IH, Kim TY, Ko YW. The effect of a scalp massage on stress hormone, blood pressure, and heart rate of healthy female. J Phys Ther Sci. 2016
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27821918/



